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第69回 日本消化器画像診断研究会報告記 外園 英光

2018年8月31日、9月1日に石川県金沢市で開催された第69回 日本消化器画像診断研究会に参加させていただきましたのでご報告いたします。

この研究会には肝胆膵疾患の診療を専門とする消化器内科、消化器外科、放射線科、病理の医師が多数参加し、画像と病理を対比しながら、活発な議論が交わされます。この研究会では発表時間に対して2倍以上の時間を討論の時間として設定しているため、非常に活発な討論が繰り広げられたことに少し驚きました。

本研究会では興味のある微小膵癌やセロトニン産生性の神経内分泌腫瘍の症例も口演されていました。また、印象深かった症例として「肝鎌状間膜に発生したIgG4関連炎症性偽腫瘍」や「膵神経内分泌腫瘍と鑑別が困難であった無症候性paraganglioma」があります。前者は発生部位が珍しいことや他臓器の病変がないとIgG4関連疾患を鑑別に挙げるのは難しいと感じました。後者は膵多血性腫瘍に遭遇した場合、日常の読影では頻度が高いことから神経内分泌腫瘍をすぐに想起しますが、画像のみで判断するのではなく、臨床症状などの背景を詳しく確認することが重要であると改めて感じました。今回の研究会で学んだ知識をより深めていき、今後の臨床に生かしていきたいと思います。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

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