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ISMRM 2013 学会報告記 野田 靖文

 今年も第21回ISMRMがSalt Lake City, Utah, USAにて4月20~26日に開催されました 。本学会にposter presenterとして参加する機会を得ましたので報告いたします。

 Salt Lake Cityはアメリカ合衆国ユタ州の州都であり、ロッキー山脈の西部に位置する州の北部に位置する同州の最大都市です。末日聖徒イエス・キリスト教会が築いた宗教都市であり、同教の本部が置かれています。2002年には冬季オリンピックを開催するなど、西部高原地域の経済・文化の中心地となっています。
 私にとっては今回が初めての訪問となりましたが、雪化粧をまとった山脈が眼前に広がる雄大な景色を前に、大地の力を感じずにはいられませんでした。 その豊かな自然に抱かれた都市部にも比較的緩やかな空気が流れているのを感じることが出来ました。 

 学会場となったSalt Palace Convention Centerは、都市部のいずれの場所からもアクセスの良い場所に位置していました。今年のISMRMの参加者総数は約6,000名以上。例年通りMRIの最先端技術の発表や企業による機器展示が行われました。今回の学会のテーマ は、“Discovery, Innovation, and Application – Advancing MR for Improved Health”。昨年話題になったCS(compressed sensing)やPallarel imaging等の画像再構成法を利用した様々な演題が採択されていました。かなり技術的な内容が多く、正直私の理解を上回るものもありました。しかし、テーマ通り、これからのMRI分野が更なる発展を遂げ、今後臨床応用に繋がる内容も多数認められ、大いに胸が膨らみました。また、私自身興味があるTractographyに関しても、前年度より、臨床に近い内容の報告がいくつかなされており、非常に良い刺激になりました。

 ISMRMは今回で3回目の参加となりました。今までを振り返って、本学会場を取り巻く世界中から集まった多くの研究者から発せられる熱気というのは、国内ではなかなか感じることが出来ない独特の雰囲気であると思います。それを傍で感じることが出来ることも、本学会の有意義な点であると思います。


 

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