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ICMRI 2015 & KSMRM学会報告記 木戸 歩

2015年03月26日~03月29日まで大韓民国(Seoul,Korea)で第3回International Congress on Magnetic Resonance Imaging (ICMRI 2015) & the 20th Annual Scientific Meeting of KSMRMが開催されました。今回私は、本学会にposter presenterとして参加する機会を頂きましたので御報告致します。

ICMRI&KSMRMは大韓民国の核磁気共鳴学会における年次学術総会および国際会議の場であり、全世界からも多数の放射線科医、放射線技術者が参加する大きな学会です。学術レベルも極めて高く、初学者向けの一般的な基礎知識から世界最先端まで幅広い発表がなされています。

今回私は前立腺癌に於る被膜外浸潤の有無に対して高b値拡散強調画像の有用性に関する検討を発表してきました。本研究の背景として前立腺癌のT2強調像のみによる被膜外浸潤の検出能は比較的低検出感度を示す傾向にあり、現状、臨床では、Gleason score(GS)のような悪性度を反映する指標との総合的な評価が必須となっていることが挙げられます。今回の研究では、被膜外浸潤の診断において、3T装置を用いた高b値拡散強調像から得られるADCカットオフ値を用いた評価は、従来と比較して高い確診度を得られ、日常臨床の一助となりうる可能性を示唆する結果となりました。

また、本学会ではinvited speakerとして玉田Dr(准教授)が講演を行いました。諸外国の先生方と流暢に意見交換をしている姿を見て、大変感銘を受け、また、刺激にもなりました。今後、海外学会へ参加する機会を頂けましたらoralでの発表にも積極的に取り組んで行きたいと思います。

今回、学会中は自分の得意分野以外の講演も積極的に参加するようにしました。経験や知識不足も有り、全てを十分理解できているとは言えませんでしたが、其れでも、刺激にもなり、また、気付かされることも多く、非常に勉強になりました。其れを今後の日常診療や研究に生かしていくことが課題だと考えています。

そして、学会後に待っていたのが疲れた身体を癒してくれる韓国の美味しい料理でした。

最後にはなりましたが、このような機会を与えて下さいました伊東教授をはじめ、医局の先生方に深く感謝を申し上げます。


 

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