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診療概要

更新 : 平成28年2月29日

藤本 亘

部長(教授)

藤本 亘

Wataru Fujimoto

専門分野

水疱症、角化症、乾癬、免疫アレルギー性皮膚疾患

認定医・専門医・指導医

日本皮膚科学会皮膚科専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医

出身大学

信州大学 S54.3 卒業

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フロア案内

≪外来≫皮膚・運動器センター外来 4階(44)

≪病棟≫皮膚・運動器センター病棟 13階

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皮膚科は皮膚や粘膜に発疹を生じた患者さんについて、診断と治療を行い、スキンケアのアドバイスを行う診療科です。患者さんは新生児から高齢者までとあらゆる年齢にわたり、頭から足の先まで全身の皮膚をみるだけでなく、毛髪、爪、汗の疾患も扱います。病変が皮膚だけに限られる場合と、皮膚は全身の鏡と言われるように全身疾患の症状として皮膚病変が現れる場合があります。発疹の原因は多岐にわたるため、正確な診断を下すためには専門的な検査が必要です。視診による診断を病理組織学的に確定するためには皮膚生検が必須であり、接触皮膚炎の診断には貼付試験が必要です。皮膚疾患の多くは外来通院治療で対応できますが、全身症状が強い場合や手術が必要な皮膚腫瘍などでは入院治療を行います。

科のモットー

赤ちゃんからお年よりまで皮膚に関係するトラブルは何でもお気軽にご相談ください。皮膚疾患の多くは視診と外来での検査で診断可能です。慢性に続く疾患、治りにくい疾患、そのほか必要な場合には積極的に皮膚生検を行い病理組織検査により診断を確認します。


受診の際のお願い

  • なるべく脱ぎ易い衣服を着て来院してください。
  • 使用している塗り薬があれば持参してください。
  • 内服中の飲み薬・漢方薬・健康食品があれば持参してください。
  • 顔に発疹がでている方はできるだけ化粧をしないで来院してください。
  • でたり、ひいたりする発疹はデジカメで撮影したものがあれば受診時に発疹が消えている時など参考になります。

関係する症状

かゆい、赤い発疹がでる

蕁麻疹、湿疹、かぶれ、虫刺され、薬物アレルギーをはじめ多数の疾患があります。


かゆくない赤い発疹がでる

乾癬、膠原病、リンパ腫、薬物アレルギー、梅毒などを見分ける必要があります。


痛い発疹がでる

ヘルペス、帯状疱疹や細菌感染症が代表的で、時に皮膚腫瘍のことがあります。


皮膚がかわき、かゆい

アトピー性皮膚炎や老人性乾皮症、透析中の方でよくみられます。


顔が赤くなる

かぶれのほか光線過敏、膠原病、体質的なもの、などを見分ける必要があります。


ぶつ、しこりができる

皮膚の腫瘍、粉瘤、サルコイドーシスなどの肉芽腫、リンパ腫、細菌感染、ウイルス感染、真菌感染などさまざまな原因があります。


イボ・うおのめ

イボはウイルス感染で、うおのめは硬い靴をはく人にみられます。


打ち身のようなものがでる

紫斑は血液、内臓の病気と関連することがあります。


毛がぬける・はげができる

円形脱毛症のほかいくつかの脱毛症があります。


みずぶくれができる

ウイルス感染、細菌感染やかぶれによることが多く、自己免疫性におこることもあります。


ほくろ

足の裏のほくろは黒色腫という、がんと見分けることが必要です。


皮膚に白い斑点がでる

尋常性白斑のことが多く、癜風でもみられます。


皮膚に褐色の斑点がでる

母斑(ほくろ)のほかに癜風、肥満細胞腫などを見分ける必要があります。


足に潰瘍ができる

静脈の循環障害による場合が多く、その他、膠原病、血液疾患などでもみられます。


足のかわがむける、かゆい

水虫やかぶれで起こります。


股にかゆい発疹がでる

真菌感染(たむし)のほかに疥癬、ケジラミなどをみわける必要があります。


爪が厚くなる、白くなる

爪の水虫であれば飲み薬で治ります。


汗がとまらない

手足の多汗症とわきの下の多汗症があります。


治療している主な病気

湿疹・皮膚炎

パッチテストでかぶれ(接触皮膚炎)の原因がないかを調べます。


ヘルペス・帯状疱疹

飲み薬で治療します。顔にでたり、重症の場合には入院治療を勧めます。


蜂窩織炎・丹毒など細菌感染症

原則として入院のうえ抗生物質の点滴治療を行います。


乾癬

治りにくい赤い発疹が出没を繰り返し、長くほっておくと表面が白く乾燥してガサガサになります。


疣贅(イボ)

スピール膏・液体窒素療法などで治療します。ミズイボは摘除します。


鶏眼(ウオノメ)

スピール膏とケズリを繰り返して治療します。


水疱症

通常は入院治療が必要になります。


足爪白癬

「爪の水虫」は飲み薬による治療を積極的に行います。


脱毛症

外用療法のほかに局所免疫療法を行います。


酒皶(赤ら顔)

1%メトロニダゾール軟膏の外用による治療を行います。


膠原病

強皮症、皮膚筋炎、エリテマトーデスなどがあり、入院・精査を行い治療方針をたて、生活指導を行います。


皮膚腫瘍

良性のものや小さなものは外来で切除します。大きなものや悪性のものは入院のうえ切除・再建術を行います。


下腿潰瘍

原因について精査を行いその結果に基づいて治療を行います。


薬疹・薬物アレルギー

重症の薬疹は入院治療が必要です。原因薬物が何であるかをパッチテストや内服試験で調べます。

特徴・特色

皮膚病変を示すあらゆる疾患が治療の対象となります。細菌・真菌・ウイルス感染症など頻度の高い疾患のほかにとくに力を入れているものを紹介します。


免疫アレルギー性皮膚疾患・膠原病・酒さ(赤ら顔)

接触アレルギーや薬剤アレルギーでは積極的にパッチテスト・プリックテストなどを行い、アレルゲン、接触源、原因薬剤を決定するよう努めています。薬剤アレルギーの不安がある方には適切なアドバイスをすることもできます。強皮症、皮膚筋炎、エリテマトーデスなど膠原病は皮膚のケアを要する場合が多く、内科と連携して多数の患者さんの治療にあたっています。酒さ(赤ら顔)に対しては1%メトロニダゾール(院内製剤)による治療を行っています。


難治性皮膚疾患(乾癬など角化異常症、天疱瘡など水疱症や遺伝性皮膚疾患)

乾癬の治療は画一的であってはならず、症状に応じて外用療法・光線療法・内服療法などを単独もしくは組み合わせて、最も適切な治療法の選択を行います。当院は乾癬治療薬として認可されたTNFα阻害薬、抗IL12/23p40抗体の使用承認施設であり、本剤による重症の乾癬、膿胞性乾癬、関節症性乾癬の治療にも対応しています。水疱症は蛍光抗体法・ELISAによる正確な診断とそれに基づいた適切な治療を行います。角化症・先天性表皮水疱症をはじめとする遺伝性皮膚疾患については川崎医科大学・同附属病院倫理委員会の承認を得て遺伝子解析を行っています。


皮膚悪性腫瘍(有棘細胞癌、悪性黒色腫など)

皮膚悪性腫瘍は切除もしくは放射線療法、化学療法で治療します。黒色腫は初期であればセンチネルリンパ節生検を行い、治療します。また黒色腫で切除が困難な場合には放射線科(治療)と協力して中性子捕捉療法を行うことも可能です。

実績:平成27年(1月〜12月)

皮膚悪性腫瘍切除術 110件
  • 悪性黒色腫 11例
  • 有棘細胞がん 37例
  • 基底細胞がん 27例
  • ボーエン病 18例
  • 乳房外パジェット病 5例
  • 悪性抹消神経鞘腫 1例
  • その他の皮膚悪性腫瘍 11例
皮膚良性腫瘍切除術およびその他 125件
皮膚生検 430件

専門外来

  • 皮膚腫瘍
  • 皮膚リンパ腫・感染症
  • 乾癬
  • アレルギー・接触皮膚炎

特殊検査

黒色腫のセンチネルリンパ節生検を行っています。