治療している主な病気

上部消化管

食道疾患

食道がん

食道がん手術は開胸・開腹に加え頚部操作が必要で生体に過大な侵襲が加わります。当科では周術期のサイトカインの発生をコントロールして安定した成績を出しています。定型的な食道がん手術はもとより、病期の進行度や心臓・肺などの疾患をお持ちの方にも応じた低侵襲の経横隔膜食道抜去術も行っています。また切除が困難な食道がんに対する放射線化学療法や再発した食道がんに対しても積極的に化学療法を試みています。進行食道がんで、経口摂取不可能の場合には食道ステント挿入も行っています。


食道アカラシア

食道アカラシアは、10万人に0.4〜1.1人の頻度でおこる下部食道の弛緩不全による通過障害や食道異常拡張がみられる疾患です。この病態に対して、腹腔鏡を用いての低侵襲手術を行います。


食道裂孔ヘルニア(逆流性食道炎)

胃が横隔膜を越えて、食道側にずり上がった状態で、逆流防止機構が機能せずに胃液が食道内へ逆流するため、胸焼け、咽喉頭違和感、誤嚥、場合によっては狭心症のような胸痛の原因になることもあります。こうした状態には、胃を腹腔内にもどし逆流防止機構を形成(噴門形成)する手術を行います。低侵襲を心がけ、腹腔鏡手術も行っています。


胃・十二指腸疾患

進行胃がん

食道浸潤など多臓器への浸潤例でも、十分な検査の後に根治を目的とした切除を目指します。術後の補助化学療法、再発時の化学療法などを含めた積極的な治療を行っています。また、手術適応のない場合にもQOLを重視した化学療法を行います。


早期胃がん

神経温存手術や腹腔鏡補助下幽門側胃切除など低侵襲手術を行っています。また、噴門部の早期がんに対しては、食道の下部食道括約筋と迷走神経を温存してのリンパ節郭清を伴った部分切除を行うなど、機能温存手術を行っています。


胃腫瘍(悪性リンパ腫、GISTなど)

適応に応じて、腹腔鏡なども用いた低侵襲手術を行っています。


胃・十二指腸潰瘍

穿孔などの緊急手術も腹腔鏡を用いるなど状況に応じた低侵襲手術を心がけています。


その他、脳梗塞などで経口摂取が困難となった方に胃瘻造設も行っています。