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院内感染対策への取り組み

更新 : 平成27年2月2日

病院にはいろいろな感染症の患者さんが病棟に入院し、一方で免疫力の低下した患者さんも多く入院しておられます。院内感染を未然に防止するとともに、拡大防止のために感染症の発生時には速やかな原因の特定と制圧、終息が重要になります。院内感染対策は単に感染症対策だけではなく、病院内における患者さんと職員を守る医療安全対策とも深く関連しています。そのため全職員が院内感染防止対策を把握し、安全な医療の提供を行うために、院内感染対策への取り組みを行っています。また地域の医療機関が一体となって感染対策に取り組んでいくために、地域支援ネットワークを構築し研修や相談に応じています。

1.院内感染対策委員会を設置し、定期的に委員会を開催

定期的(1回/月)に委員会を開催し、以下について協議します。

  • 院内感染及びその防止のための調査、研究、立案に関すること
  • 院内感染発症時の対策に関すること
  • 感染症患者の取り扱いに関すること
  • 抗菌薬の適正使用に関すること
  • 院内感染防止の職員教育、指導に関すること
  • 院内感染防止のための情報収集と周知徹底に関すること
  • その他院内感染の防止に関すること
2.院内感染対策チーム(infection control team : ICT)による各部署での院内感染対策に関する実情把握と対策指導の実施

ICTの活動内容

  • 院内感染発生状況の把握;微生物検査室及び病棟より報告される院内感染情報の把握と分析
  • 院内感染防止対策;毎週院内各部署のラウンド、点検を行い院内感染予防の観点から指摘や改善指導
  • 院内感染症治療対策;院内発生の感染症に対する治療法の提言、細菌学的な助言や院内感染防止のための指導
  • 委員会への報告;実施した諸指導・提言の内容について毎月委員会へ報告
3.病院全職員に対し年2回以上の院内感染対策に関する研修会および部署別研修会
  • 院内感染防止対策の基本的考え方及び具体的方策について、病院職員へ研修会を開催し、感染対策の周知徹底と意識向上を図る
  • 全職員を対象に年2回以上講習会を開催し、職種別の研修会も必要に応じて随時開催
4.職員の感染予防策の遵守と必要なワクチン接種
  • 職員は、自らが感染源とならないため、また、自分自身が病院内で感染しないため、手洗いの徹底、マスクの着用の励行など常に感染予防策の遵守に努める
  • 職員は、定期健康診断を受診し、自身の健康管理に努めるとともに、必要な医療従事者はB型肝炎、インフルエンザ、麻疹、水痘、風疹、流行性耳下腺炎ワクチンを接種
5.各種サーベイランスの実施による問題の把握と改善

厚生労働省の院内感染対策サーベイランス(JANIS)に参加し、的確な感染対策を実施のために、感染症の発生状況に関するデータを継続的かつ組織的に収集し、各種サーベイランスを行っています。

  • MRSA、MDRPなどの耐性菌サーベイランス
  • 中心静脈カテーテル関連血流感染、人工呼吸器関連肺炎、尿道留置カテーテル関連尿路感染などの対象限定サーベイランスを可能な範囲で実施
  • その他、院内感染対策上問題となる感染症のサーベイランス
6.地域の医療機関と連携した感染対策と指導
  • 年間4回以上の感染制御に関する研修会を開催し、周辺医療機関の連携を深める
  • ネットワーク参加医療機関からの医療関連感染に関する質問、相談への対応
  • ネットワーク参加医療機関から当院のICTラウンドへの参加受け入れ
  • ネットワーク参加医療機関同士の院内感染対策相互チェックを実施し、支援を行う