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ドクターヘリとは

平成13年4月1日から全国に先がけてドクターヘリの運用が当院で始まりましたが、これは過去20年間にわたる当院での実績と試行的事業の成果が高く評価された結果です。ドクターヘリの運用は、関係機関や地域住民をはじめ多くの人々のご理解とご協力、ご支援がなくてはできません。今後ともドクターヘリが適切に運用され、多くの人々の人命救助に役立つことを願っています。

平成24年度
  • ドクターヘリ運航件数:424件
  • 総飛行距離:28,785.0km
  • 総飛行時間:169時間54分

ドクターヘリとは

救急救命処置を必要とする患者が発生した医療現場等に救急医療に精通した医師および看護師を迅速に到達させ、可能なかぎり速やかに適切な救急処置が開始されるようにするために用いられる救急医療専用ヘリコプターのことです。 岡山県では、当院高度救命救急センターにヘリコプターが配備されて、平成11年10月1日から平成13年3月31日までの試行期間を経て、平成13年4月1日から本格的に運行しています。

必要性と活用目的

救急患者には適切な救急処置が短時間で開始されないと一命に関わる場合が少なくありません。ドクターヘリは、そのような患者に対して、いち早く適切な救急医療を提供するために必要な手段と考えられます。

ドクターヘリは、通常の病院前救急医療体制にヘリコプターを積極的に活用し、大規模災害時にもドクターヘリが有効に活用できることを目的としています。

ドクターヘリの機体

ドクターヘリの機体は、患者搬送に必要な医療機器を搭載しています。また飛行中および離陸着陸時に患者やドクターヘリに同乗する医療スタッフ、運航スタッフの安全を確保するために、ドクターヘリは2機のエンジンを搭載しています。万が一、1つのエンジンが飛行中に故障しても、もう1つのエンジンだけでも安全運航が可能となっています。その他、ヘリコプターとしては比較的小型で救急現場の近くに離着陸場所を確保しやすいことが必要です。

なお、ドクターヘリの機体の運航、整備、管理に関しては豊富な実績を有する専門のヘリコプター運航会社へ業務委託しています。

へリポート

ドクターヘリが利用することのできる臨時ヘリポートは岡山県全域、広島県東部地域、兵庫県西部地域、瀬戸内海の島々等に分布しています。平成24年4月1日現在、利用可能な臨時ヘリポート数は582カ所です。なお、現在は消防・警察あるいは自衛隊からの要請であれば、前もって許可された臨時ヘリポートでなくても、ドクターヘリ離着陸の安全が確保される場所であれば離着陸することが可能となりました。

患者さんを収容する医療機関

救急患者を収容する医療機関は、川崎医科大学附属病院、岡山赤十字病院、倉敷中央病院、津山中央病院、岡山大学病院、福山市民病院等です。また、救急患者のドクターヘリあるいは救急車を用いた地元医療機関への搬送が適切と判断された場合には、地元医療機関に患者の収容をお願いします。

運行の基本と出動条件・出動基準

運行の基本

地元消防機関および警察、役場等その他のドクターヘリ要請機関は、(1)119番通報を受けた時点 (2)出動要請を受けた救急隊員の判断および (3)救急患者発生現場のいずれの場合でもドクターヘリ出動の必要性が認められたときは当院高度救命救急センター内ドクターヘリ受付に出動を要請することができます。

また、各地域における救急医療機関が、そこに収容した救急患者を高次の救急医療機関(救命救急センター等)に緊急搬送する必要があると判断した場合も、当院高度救命救急センター内ドクターヘリ受付に出動を要請することができます。

出動の条件

ドクターヘリ出動は、傷病者の病状が緊急性を有するとともに、ドクターヘリにより現場到着した医療チームによる初期治療とドクターヘリによる搬送中に医師等による医療継続が有用と予測される場合に行われます。たとえば、次のような患者が該当します。

緊急度1:緊急処置をしなければ、生命に危険を生じる場合

緊急度2:生命に直接危険はないが、緊急処置をしなければ身体に障害を生じる場合

緊急度3:高度の集中治療を緊急に受ける必要がある重篤患者や、へき地・離島の患者等で、ヘリコプター搬送により搬送時間の短縮を図る必要が高い場合

出動の基準

ドクターヘリの出動基準は、次のような場合です。ただし、一般住民の方から出動を要請することはできません。

ドクターヘリの必要性がある患者としては以下の条項が考えられます。

ア. 生命の危険が切迫しているか、その可能性のある患者

イ. 長時間搬送が予想される重症患者

ウ. 特殊救急疾患の患者(重症熱傷、多発外傷、指肢切断等)

エ. 救急現場で緊急診断処置に医師を必要とする患者