認知症疾患医療センターについて
センター長挨拶
砂田 芳秀  平成24年4月から川崎医科大学附属病院は岡山県の認知症疾患医療センターの指定を受け、様々な活動を行っています。認知症疾患医療センターの主な役割は、かかりつけ医の先生と連携しながら専門的な立場から認知症の原因となっている疾患を正しく診断することです。さらに診断がついたら、適切な治療方針を決定するとともに、介護する方にもケアについてのアドバイスを行います。このように認知症の医療と介護を結ぶ連携の拠点として活動しています。当院は開院以来、病院の理念として、すべての患者さんを受け入れる医療を行ってきましたが、認知症の人が他の病気を併発した時に、適切な治療が受けられるような窓口としての役割もあります。さらに、認知症について正しい知識の普及・啓発に取り組む活動も行っています。毎年3月には市民公開講座「もの忘れフォーラム」を定期的に開催しています。
 県下では当院の他、岡山大学病院、慈圭病院、倉敷平成病院、こころの医療たいようの丘ホスピタル(高梁市)、積善病院(津山市)、きのこエスポアール病院(笠岡市)の、7つの医療機関がセンターの県指定を、岡山赤十字病院が岡山市指定を受けています(平成27年現在)。市町村の関連部署、保健所、地域包括支援センターなどと定期的な事例検討会や研修会・研究会を開催し、児島医師会と協同し認知症の地域連携パス「倉敷市 健康パスポート」を作成するなど、地域における認知症の連携ネットワーク作りにも積極的に取り組んでいます。
 院内では神経内科が月曜・木曜の午前中と火曜・金曜の午後に専門外来「もの忘れ外来」を行っています。専門の臨床心理士が診断に必要な心理検査を担当し、必要に応じて心療科でも患者さんの診察をお願いしています。また、アルツハイマー病やレビー小体型認知症の早期診断に役立つ脳血流シンチ検査、DATスキャン、PET-CTも行っています。通常の保険診療で行う治療以外にも、新規に開発された薬の治験も実施しているので、最先端の治療を受けることもできます。
 このように、当センターは認知症の人と家族の皆様のため、最善の医療を提供し、適切な介護へと繋がる連携の要となるよう努力しています。大学病院ですが、決して敷居は高くないので、お気軽にご相談いただければ幸いです。