| 後期臨床研修 研修プログラム(各科専門医プログラム)- 泌尿器科

研修プログラム(各科専門医プログラム)

泌尿器科

平成29年度に専門研修を開始する予定の研修医は下記をご覧ください。

プログラムの特色と研修医へのメッセージ

特色

泌尿器科は、主として副腎・腎・尿路などの後腹膜腔臓器並びに男性生殖器を対象とする科ですが、他科領域とも広範な接点を持ち、内科的領域と外科的領域をバランスよく実施する、いわゆる総合診療科としての役割も持っています。ヒトの細菌感染症の中で最も多い尿路性器感染症、男性学としての内分泌学、尿路性器腫瘍に関する外科的、内科的集学的治療、小児泌尿器科、女性泌尿器科としての婦人科との接点、神経因性膀胱と神経疾患との関わり、ジェンダーと性の諸問題など、多様なニーズがあります。腹腔鏡手術をはじめとする内視鏡手術は低侵襲治療として、その進歩のとどまるところを知りません。さらに、da Vinci によるロボット支援手術(前立腺全摘除術、腎部分切除術)が保険診療で行える唯一の診療科です。

長寿社会・高齢化社会に直面している現在、泌尿器科 は今後ますます必要とされる分野であるといっても過言ではありません。いま泌尿器科医療に求められていることのキーワードは、生きがい、やさしさ、人間愛、そして患者さんのためにある医療であると考えます。多くの高齢者がQOLを大きく損なう原因として、排尿困難、頻尿、尿失禁等の排尿障害があります。これらの原因は前立腺肥大症、神経因性膀胱などの泌尿器科疾患にほかなりません。また、前立腺がんをはじめとする泌尿生殖器がんの罹患率は年々増加しており、泌尿器科医がますます必要とされる時代になってきました。さらに、女性泌尿器科の領域も注目されてきています。泌尿器科は基本的には外科的分野ですが、内科的側面も多く、泌尿器科がん、尿路性器感染症、排尿障害、内分泌疾患、性機能障害など多彩な分野で診断から治療まで一貫して行うことができる科です。また、その中で専門性を生かした高度なトレーニングも可能です。

研修医の皆さんへ

2年間の初期臨床研修が終了し、ある程度の医療全般について知識、技術を身に付けられたと思います。当科では後期臨床研修期間において泌尿器科専門医の獲得が可能であり、また、獲得できるようなプログラムを用意しています。平成29年度内に当院にて最新の手術支援ロボット、「da Vinci Xi サージカルシステム」の導入が決定しました。ロボット支援手術や腹腔鏡手術などの専門性のある治療チームでの訓練も可能です。私たちはあなたがた若い医師を必要とし、後継者として育てたいと考えています。皆さんは夢を抱いて、それを実現するために研修を重ねられていると思います。私たちはあなた方の期待に沿うようなプログラムを用意しています。

研修プログラム

シニアレジデントとして最長6年間までの研修が可能です。希望によりさらに3年間チーフレジデントとして研修医の指導に当たることも可能です。また、基礎研究を専攻したい方は、後期臨床研修4年目より大学院への進学も可能です。

研修プログラムとしては、1・2年目においては次のようなことを目標としています。

  • 基本的知識の修得
    • 患者の病状の評価、泌尿器科手術の周術期管理ができる。
    • 指導医の下で学会発表、論文作成ができる。
  • 泌尿器科診断技術と検査法の修得
    • 超音波検査、膀胱鏡検査が行え、所見がとれる。
    • 各種画像診断(KUB、DIP、CT、MRIなど)を読影、評価できる。
  • 基本的治療の修得
    • 泌尿器科救急疾患(尿閉、外傷、精索捻転など)の対応ができる。
    • 泌尿器科小手術(精巣摘除術、精巣水瘤根治術、前立腺生検、腎瘻造設など)が独立して行える。
    • TUR-Btなどの経尿道手術が指導医の下で行える。
    • 腹腔鏡手術を含む泌尿器科大手術(前立腺全摘除術、膀胱全摘除術、腎摘除術など)の第一助手ができる。
    さらに3・4年目においては以下のプログラムを用意しています。
    • 2年目に得た知識、技術をもとに、外来診療、入院患者診療に当たる。
    • 初期臨床研修医の指導ができる。
    • TUR-P、TUR-Btなどの経尿道手術が独立してできる。
    • 腹腔鏡手術を含む泌尿器科大手術(膀胱全摘除術、腎摘除術など)が指導医の下で自ら施行できる。
    • 興味を持つテーマを自発的に持ち、その成果を学会で発表し、論文の作成を行える。

研修実績

これまで当科で研修を積んできた研修医の多くは各関連病院にてその手腕を発揮しておられます。現在、当科にはシニアレジデントとして4人が在籍しています。私たちは、さらにあなたたちをレジデントとしてお迎えし、充実した研修を積み素晴らしい実績を作っていただきたいと思います。

取得できる資格、経験できる症例、手技など

到達目標や症例

具体的な目標症例数として、腎腫瘍に対する開放手術5例、腹腔鏡下腎摘除術15例、腎部分切除術5例、腎盂尿管がんに対する腎尿管全摘術(腹腔鏡下手術を含む)5例、膀胱がんに対する根治的膀胱尿道全摘術5例、尿路変更術5例、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)30例、前立腺がんに対する根治的前立腺全摘術(腹腔鏡手術を含む)20例、前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺摘除術(レーザー治療を含む)50例、精巣摘除術5例、精索静脈瘤手術15例、その他、専門的な治療法として、前立腺がんに対する高線量率組織内照射療法25例などを目標としています。さらに、腎盂尿管移行部狭窄症に対する腹腔鏡下手術、ペロニー病に対する陰茎形成術、停留精巣手術など、幅広い疾患に対応できます。

日本泌尿器科学会専門医

取得できる資格は、卒後研修2年に泌尿器科専門研修4年を加えた計6年間の研修期間を終了した時点で専門医の認定を受けることができます。すなわち、卒後研修2年間終了後に施設長と日本泌尿器科学会専門医制度審議会に「研修開始宣言」を行い、泌尿器科専門研修を開始します。専門研修3年を終了した後に、専門医資格試験を受験し、その合格をもって専門医認定申請を行い、審査を経て専門研修4年終了後に専門医に認定されます。