| 後期臨床研修 研修プログラム(各科専門医プログラム)-産婦人科

研修プログラム(各科専門医プログラム)

産婦人科 科オリジナルHPはこちら

平成30年度に専門研修を開始する予定の研修医は下記をご覧ください。

プログラムの特色と研修医へのメッセージ

特色

婦人科治療と周産期と不妊・内分泌の3分野の診療を柱としています。


≪婦人科治療部門≫

  • 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、卵管がん、腹膜がん、膣がん、外陰がん、絨毛性疾患などの産婦人科疾患の診断治療を幅広く行っています。手術、化学療法、放射線療法の基礎と応用が広く身に付けられます。
  • 産婦人科がん臨床試験を積極的に行っており、国内ではJGOG、三海産婦人科スタディグループの試験を行っています。
  • 婦人科内視鏡手術を積極的に行っており、良性疾患の大部分を内視鏡手術で行っています。悪性疾患に対しても適応に従って内視鏡手術を拡大しています。
  • 骨盤機能再建(ウロガイネコロジー)に積極的に取り組んでいます。子宮脱、尿失禁等の女性のQOLに関わる疾患の治療について理解を深めることができます。

≪周産期部門≫

  • 周産期部門では、近隣の開業医、一般病院からの紹介による、ハイリスク妊娠の管理をメインにしています。胎児期から新生児期にかけての一貫した周産期管理を行っており、年間約60例の低出生体重児の出生前及び新生児管理を行っています。
    また、多胎妊娠、前回帝王切開、骨盤位及び合併症妊娠といったハイリスク妊娠についても、世界のEBMに基づく管理を修得できます。
  • 産科臨床研究を積極的に行っており、厚生労働省などの班研究に加わって積極的に臨床試験を行っています。

≪不妊・内分泌部門≫

  • 不妊治療について、合併症を有する方を中心に積極的に取り組んでいます。更年期治療など幅広く修得することが可能です。
研修医の皆さんへ

当科では、産婦人科専門医資格の修得を目指した幅広い研修が可能となるように、専門性を持った教育連携病院との間でネットワークを作っております。希望があれば、外科、麻酔科、放射線治療部、病理部、新生児集中治療室での研修も可能です。また、当院は各科の連携がスムースであり、定期的なカンファレンスを通じて種々専門医の意見を幅広く聞けるため、様々な知識を容易に学ぶことができます。

研修プログラム

シニアレジデントとして最長6年間まで研修可能です。希望によりさらに3年間チーフレジデントとして研修医等の指導に当たることも可能です。この間、教育連携病院との間でさらに幅広い研修を行うことができます。

婦人科治療部門
  • 子宮頚部の前がん病変の取扱いでは、Human Papillomavirus 感染の有無をDNA診断した上で治療を行うかどうか個別化する医療を、高度先進医療として当院が正式に取り入れています(患者さんへの負担なしで行えます。)すなわち、円錐切除術が本当に必要な症例の選別を行った上で手術を行っています。また、若年者の子宮頚部初期病変では妊孕能の温存を重視し、円錐切除術、広汎性子宮頸部摘出術などの術式を取り入れ、術後の妊娠例も多くあります。
  • 卵巣がんの根治手術では、傍大動脈リンパ節郭清までを開腹手術で行っています。また、子宮がん根治術では術後の下肢リンパ浮腫、骨盤リンパ嚢胞の発生を予防する術式を取り入れており、術後の患者QOLを高めるための術式が修得できます。
  • 産婦人科腫瘍専門医を目指す研修医の方には、消化器外科泌尿器科の協力で腸管切除、尿路変更などが学べます。外陰がんの根治手術では形成外科の協力で筋皮弁による形成手術が学べます。
  • 今後、症例数の増加が予想される子宮脱、尿失禁といった骨盤機能再建についても、技術の修得が可能となっています。

これらのがん根治術では解剖学的な理解が重要なため、解剖学教室の協力でmock surgery のワークショップを行い、研修医レベルでの高度な手術手技トレーニングが可能です。

また、これらに加えて病理部、放射線治療部での研修も可能ですので、幅広い技術、知識が修得できます。子宮筋腫、卵巣嚢腫などの良性疾患の診断治療では、手術の適応は「厳格」に判断し、不必要な手術は行わない方針です。したがって、どのような症例が本当に手術が必要かを判断する能力が身に付きます。手術が必要な症例では、腹腔鏡手術や膣式子宮全摘出術など低侵襲な術式を取り入れており、患者さんの入院日数は3日から7日です。

婦人科内視鏡手術 産婦人科内視鏡専門医取得を目指す研修医の方には、資格取得を目指した環境が整備されています。

子宮体部の粘膜下筋腫、内膜ポリープ、子宮内膜増殖症などの治療は内視鏡(子宮鏡)下に切除する低侵襲手術を行っています。

周産期部門

当科では、年間分娩数は約200例であり、そのうち約8割が近隣施設からの母体搬送例です。そのため、ほとんどのハイリスク妊娠を約1年間で全て経験することができます。

当科産科部門では、産科管理だけでなく出生後の新生児の管理まで新生児科と協力してできるようになることを到達目標としており、新生児に対して急性期のABCができるようになれます。新生児の管理までできるようになると、さらに産科管理が楽しくなること間違いありません。

硬膜外麻酔による無痛分娩も医学的適応に基づいて行っており、産科(周産期)医学においても世界標準のEBMに基づいた理解と技術の修得が可能となっています。

研修実績

国内の産婦人科学会はもとより、米国婦人科腫瘍学会、米国臨床腫瘍学会、米国癌学会、World Congress on Advances in Oncologyなどへの研究発表をコンスタントに行っています。

婦人科腫瘍部門では、MD Anderson Cancer Center, Memorial Sloan Kettering Cancer Center, University of Pennsylvania,などへの留学が可能です。

取得できる資格、経験できる症例、手技など

まず産婦人科専門医取得を目標とします。その後は、希望により産婦人科腫瘍専門医、周産期新生児専門医(母胎・胎児専門医、新生児専門医)、産婦人科内視鏡専門医、超音波専門医、生殖医療(不妊)専門医等の取得が可能です。