| 後期臨床研修 研修プログラム(各科専門医プログラム)-肝・胆・膵内科

研修プログラム(各科専門医プログラム)

肝・胆・膵内科

プログラムの特色と研修医へのメッセージ

特色

肝・胆・膵疾患の診断、治療には経皮的、経血管的、あるいは経内視鏡的アプローチによる様々な手技が要求されます。したがって、内科でありながら外科的要素も併せ持つ診療科ということができるかもしれません。観血的、侵襲的手技も含まれるので、熟練した指導医による実際的な指導を繰り返し受けることが重要ですが、当科では肝・胆・膵領域における各学会指導医・専門医が指導にあたります。近年の医療は卓越した技術とともに、その安全性が高く求められています。そこで、チーム医療体制を徹底し、実際的な技術指導とともに、チームのなかで医療安全を常に確認するように指導しています。また川崎医科大学初の寄付講座として、平成25年から胆膵インターベンション科が併設されました。同科は特に胆膵領域における内視鏡的診断・治療の習得を目指す後期研修医を対象としており、既に2名の後期研修医が同科での研修を行っています。

当科で習得できる肝胆膵領域の日常的診断・治療手技は、肝生検、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓化学療法、食道・胃静脈瘤結紮療法ならびに硬化療法、経皮経肝胆道ドレナージ、内視鏡的胆道・膵管ドレナージ、内視鏡的乳頭括約筋切開術、胆道ステント留置など多岐に及びます。肝胆膵領域の専門医取得は内科学の他の領域と同様に、内科専門医の取得が必須です。内科専門医取得には内科全般にわたる広範な症例を担当することが求められますが、大学病院の特性を生かした稀少な症例や内科の他領域の症例を数多く経験することができるのも当科のプログラムの特色です。研究面では後期研修中に大学院へ進学し、希望があれば国内外の医療施設や研究施設へ留学することも可能です。

研修プログラム

後期臨床研修1、2年目には肝胆膵領域の基本的診断手技(腹部超音波検査、消化管内視鏡検査、ERCP、胆道ドレナージ、血管造影検査、超音波下肝生検等)を修得します。3年目以降は肝胆膵領域の中でさらに肝、胆膵、静脈瘤の専門グループに分かれ、より専門的で高度な診断、治療手技を修得します。例えば、肝臓グループでは肝がん局所療法(RFA、PEI)、動脈塞栓療法、動注化学療法、腹腔鏡検査などを、胆膵グループでは乳頭切開術、砕石術、胆道・膵管ステント留置術などを修得します。さらには食道・胃静脈瘤治療の内視鏡的治療(EVL、EIS)についても修得します。大学院進学希望者は各専門グループに所属し、上記手技の修得に努めながら学位の取得も可能です。5年目以降はチーフレジデントや講師として学生や研修医の指導を行い、各専門グループにおいても指導的役割を担います。また、研究目的で海外留学を行うこともできます。現在、カンザス大学医学部と共同研究も行っています。

研修実績

現在のスタッフ13名のうち、日本内科学会認定医9名、日本消化器病学会専門医6名、日本消化器病学会指導医1名、日本肝臓学会専門医6名、日本肝臓学会指導医1名、日本消化器内視鏡学会専門医3名、日本がん治療認定医1名、日本がん治療認定医機構暫定教育医2名が登録され、指導体制が整っています。

当科の後期臨床研修経験者は32名で、学位取得者は16名、このうち講師経験者は11名です。

取得できる資格、経験できる症例、手技など

内科医としての基本的な診断、治療能力を身に付け、その上で肝・胆・膵領域の疾患について専門的な知識を修得し、この領域の基本的な検査、治療手技が行えるようになることを目標とする。到達目標達成の評価として内科認定医を取得し、さらに、消化器専門医、肝臓専門医、消化器内視鏡専門医、超音波専門医等の専門医資格を取得する。

  • 外来患者数 14,619件
  • 入院患者数 892人
  • ウイル性肝炎治療
    C型肝炎 57例(経口薬)
    B型肝炎 131例(経口薬)
  • 肝細胞がん治療
    肝動脈塞栓術 112例
    経皮的局所療法 (ラジオ波焼灼術) 44例
    動注化学療法 21例
    経口分子標的薬 31例(投与継続中)
  • 食道・胃静脈瘤治療
    内視鏡的静脈瘤結紮術・硬化療法 23例
    バルーン閉塞下逆行性静脈瘤塞栓術 6例
  • 超音波ガイド下肝生検 97例
  • 経皮的肝膿瘍穿刺・ドレナージ術 23例
  • 胆膵内視鏡診断
    内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP) 423例
    超音波内視鏡(EUS) 424例
    超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUSFNA) 55例
  • 胆膵内視鏡治療
    胆道(胆管・胆嚢)ステント留置術 299例
    内視鏡的乳頭切開 109例
    総胆管結石治療 144例
    膵管ステント留置術 124例
    十二指腸ステント 7例
    超音波内視鏡下治療 (胆管・膵管ドレナージ、膵膿瘍ドレナージ、神経ブロックなど 199例
    ダブルバルーン内視鏡ERCP(消化管術後) 5例 )
  • 経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD) 20例