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病院長挨拶

病院長

当院は、43年前の1973年に病院を開設すると同時に初期臨床研修制度(以下、初期研修制度)を構築し、1976年度川崎医科大学卒業の第1期生から実施してきました。その内容は、内科、外科、救急科を中心とした2年間の研修制度であり、将来どの科にいっても全身管理のできる医師に育てる独創的な総合診療方式の研修制度でありました。

この元祖「川崎医大方式の初期研修制度」が、28年後の2004年に国の主導する2年間の初期研修制度に採り入れられ、全国のどの施設でも同じ総合診療方式の研修が必修化されました。このままでは他施設との差別化が図れないとの危機感から当院の臨床研修プログラムを見直し、さらに進化させ、より充実した制度にしました。そのコンセプトは、全身管理のできる初期研修医をさらに「実力のある専門医に育てる」でありました。すなわち、2年間の初期研修はあくまでも通過点であると捉え、その後の後期研修とうまく繋がる制度を構築することにしました。そして、後期研修期間中に専門医が取得できるように、後期研修医(シニアレジデント)の期間を4年(最長6年まで延長可能)とし、それに加えてチーフレジデント3年(最長5年まで延長可能)として、計7年(最長11年)としました。

現在の当院の初期研修プログラムは、国の示した4つのプログラム(初期研修基本、協力型病院連携、小児科研修、産婦人科研修の各プログラム)が実施されています。また、当院での初期研修医の募集定員は岡山県により決められており、現在は約50名まで採用が可能です。ちなみに2010年度から2015年度までの6年間の初期研修医数は年間21名から41名(年平均36名)ですので、まだ余裕があります。

一方、初期研修修了者は臨床各科に入局し、シニアレジデントさらにはチーフレジデントになりますが、2004年から週半日の院外施設での研修が認められ、それぞれの専門医領域において地域医療に貢献することができます。すなわち岡山県内を中心に2013年度は126人が69病院、2014年度は124人が65病院、2015年度は122人が67病院に出向し、病病、病診連携を行い、実力を磨きつつ地域貢献しています。また、シニアレジデントの途中の時期に大学院に進学し、学位を取得してシニアレジデントに復帰することも可能であり、専門医と学位が取得できれば講師(医長)へ昇進する道も開けます。

今後の問題として、後期研修医に関わりがある新専門医制度が、2017年度から導入される予定です。すなわち19の基本診療科(外科、内科、小児科、産婦人科など)の専門医を取得する後期研修医は3年間の基幹病院と連携病院での研修が必要となり、従来の専門医制度が大きく様変わりするものと考えられます。

現在、医療を取り巻く環境は厳しく、年々大きく変化していますが、当院はこれらの変化に迅速に対応し、充実した卒後研修プログラムと各科の専門医、指導医の温かい指導により良医を育て、基幹病院として地域のために貢献していく所存です。

研修医諸君のご活躍と益々のご発展を祈念します。