臨床実習の手引;平成28年度版 血液内科学
(対象学年:第5学年)

1 診療チームの構成と役割
  4〜5の診療チームに分かれ、各チームは5〜10名の入院患者を担当する。
  各診療チームは以下で構成され、その中に学生が一員として参加する。
    臨床助教+研修医+学生

2 実習日程に従い行動する
  (1) 教室の臨床実習予定表を最優先する。
     第1週は日常診療に必要な知識を習得するための小講義と試問を行う。
     第2週から学生は主体性をもって積極的に診療に従事する。
  (2) 診療チーム毎の日程(指導医が決定する)。
     毎朝、担当患者の回診をして学生診療録に記載し、指導医へ報告のうえ入院患者検討会で発表する。

3 基本的診療の実際と検閲
  (1) 症例毎に学生用診療録へPOMRに従って記載する。
  (2) 学生用診療録に診療・検査計画書を作成する。
  (3) 全ての学生用記録は指導医の検閲を受ける。

4 到達目標(各項目で指導医印が必要)
  (1) 医学教育モデル・コア・カリキュラム(項目Gの臨床実習)
    @ 全期間を通じて身につけるべき共通事項(別表1)
    A 血液内科独自の事項(別表2)
  (2) 経験すべき疾患(別表3)
     実地医療で遭遇頻度の高い疾患から順次担当し、担当記録をつける。

5 評価
  (1) 評価者
    教授2名+准教授1名+講師4名+臨床助教5名
  (2) 評価方法
    @1週目の月曜日から水曜日
      講義形式の試問を行い評価する。
      試問範囲は、赤血球系、顆粒球性、リンパ球性、出血傾向に分ける。
      グループごとに順番が違うので、前もって必ず確認をすること。
    A1週目の金曜日の午前中
      (1)輸血に関する試問を行い評価する。
      (2)医師国家試験に出題された過去の一般問題から10問を選び出題する。
        参考書は、QUESTION BANK医師国家試験問題解説 G血液・造血器疾患(メディックメディア社)。
        図書館に備えられている。
    B1週目の木曜日の午前
      スライドを用いて形態学の試問を行い評価する。
    C3週目の木曜日と金曜日の午後
      受け持ち患者の症例発表および討論から評価する。
    D受け持ち患者を中心とした日々の病棟実習から、知識・技能・態度を評価する。


<  第1週 >   M5血液内科実習概要
 (月) 8:15〜
9:00〜
10:00〜
13:30〜
17:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
オリエンテーーション
講義・試問・・・近藤Dr
形態学講義・・・中西Dr
移植カンファレンス
 (火) 8:45〜
10:00〜
13:30〜
15:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
講義・試問・・・徳永Dr
教授回診・・・杉原Prof
無菌室/逆隔離 講義・・・中西Dr
 (水) 8:30〜
10:00〜
13:30〜
16:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
講義・試問・・・中西Dr
講義・試問・・・松橋Dr
骨髄カンファレンス
 (木) 8:15〜
9:00〜
10:30〜
13:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
形態学試問・・・杉原Prof
病棟診療
病棟診療
 (金)  8:30〜
回診終了後
14:00〜
16:00〜
16:30〜
教授回診・・・和田Prof
講義・試問、国家試験対策問題の試験・・・和田Prof
講義HIV/AIDS・・・徳永Dr
病棟診療
骨髄カンファレンス


 <  第2週 >
 (月) 8:15〜
9:00〜
9:30〜
13:30〜
17:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
オリエンテーション
病棟・外来診療
病棟・外来診療
移植カンファレンス
 (火) 8:45頃
9:30〜
13:30〜
14:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
病棟・外来診療
教授回診・・・杉原Prof
病棟診療
 (水) 8:30〜
9:30〜
13:30〜
16:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
病棟・外来診療
病棟・外来診療
骨髄カンファレンス
 (木) 8:15〜
9:00〜
13:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
病棟・外来診療f
病棟・外来診療
 (金)  8:30〜
回診終了後
13:30〜
16:30〜
教授回診・・・和田Prof
病棟・外来診療
病棟・外来診療
骨髄カンファレンス


    <  第3週 >  
   (月)   8:15
  
9:00〜
  13:30〜
  17:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof 
病棟・外来診療
病棟・外来診療
移植カンファレンス
   (火)    8:45〜
   9:30〜
  13:30〜
  14:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof 
病棟・外来診療
教授回診・・・杉原
Prof
病棟診療
   (水)    8:30〜
   9:30〜
  13:30〜
  16:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
病棟・外来診療 
病棟・外来診療
骨髄カンファレンス
   (木)    8:15〜
   9:00〜
  13:30〜
  15:30〜
入院患者検討会・・・和田Prof
病棟・外来診療
病棟・外来診療
症例発表・検討(1)・・・ 中西
Dr
   (金)    8:30〜
  10:00〜
  14:30〜
 教授回診・・・和田Prof
病棟・外来診療
症例発表・検討(2)・・・中西
Dr

 血液内科で学ぶべき事項      不可 要努力 可  良 
 【構造と機能】
  1. 骨髄の構造を説明できる
  2. 造血幹細胞から各血球への分化と成熟の過程を説明できる
  3. 脾臓、胸腺、リンパ節、扁桃とパイエル板の構造と機能を説明できる
  4. 血漿タンパク質の種類と機能を説明できる
  5. 赤血球とヘモグロビンの構造と機能を説明できる
  6. 白血球の種類と機能を説明できる
  7. 血小板の機能と止血や凝固・線溶の機序を説明できる
       
 【診断と検査の基本】
  1. 末梢血液検査の目的と適応を説明し、結果を解釈できる
  2. 血漿タンパク質の基準値とその変化の意義を説明できる
       
  【輸血の基本】
  1. 輸血の適応と合併症を説明できる
  2. 交差適合試験を説明できる
  3. 血液製剤の種類と適応を説明できる
  4. 同種輸血、自己輸血、成分輸血と交換輸血を説明できる
       
  【症候・病態からのアプローチ】
  1. 発熱
    • 発熱の原因と病態生理を説明できる
    • 発熱患者の診断と対症療法の要点を説明できる
  2. 出血傾向
    • 出血傾向の原因と病態を説明できる
    • 出血傾向を呈する患者の診断の要点を説明できる
  3. 貧血
    • 貧血の原因、分類と病態を説明できる
    • 貧血患者の診断の要点を説明できる
  4. リンパ節腫脹
    • リンパ節腫脹の原因を列挙できる
    • リンパ節腫脹を呈する患者の診断の要点を説明できる
       


 経験・担当すべき血液腫瘍科疾患
(見学を含む)
第1週  第2週 
  【貧血】
  1. 鉄欠乏性貧血
  2. 再生不良性貧血
  3. 溶血性貧血
  4. 巨赤芽球性貧血
   
 【白血病と類縁疾患】
  1. 急性骨髄性白血病
  2. 急性リンパ性白血病
  3. 慢性骨髄性白血病
  4. 骨髄異形成症候群
  5. 成人T細胞性白血病
  6. 真性多血症
   
 【悪性リンパ腫と骨髄腫】
  1. 悪性リンパ腫
  2. 多発性骨髄腫
  3. 単クローン性免疫グロブリン血症
   
 【出血傾向・紫斑病その他】
  1. 特発性血小板減少性紫斑病
  2. 血友病
  3. 播種性血管内凝固症候群(DIC)
  4. 血栓性血小板減少性紫斑病
   
 【ウイルス感染症】
  1. HIV感染症
  2. サイトメガロウイルス感染症
  3. HTLV-1感染症