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語学教室




准教授橋本 美香
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特任講師長谷川 真紀
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特任講師Raphael Hawkins
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教育重点及び概要

語学教室は現在、准教授1名、講師1名、特任講師2名、非常勤講師10名(英語:外国人講師5名、日本人講師3名)(日本語:日本人講師2名)の構成となっている。
 本学のカリキュラムポリシーでは、「良医」育成の重要項目の一つとして、語学力とコミュニケーション能力涵養が掲げられている。言語学習は技能学習であり、運用能力の育成にはアクティブラーニングの手法が必要不可欠である。また、思考力や対人能力の醸成も重要であると考え、英語、日本語教育ともに、協働的アプローチを導入している。

英語分野
 「インプット」から「アウトプット」へと連動する4技能を統合した言語活動をバランスよく取り入れながら、本学学生に必要となる「読む」・「聞く」・「書く」・「話す」英語運用能力を統合的に育成するプログラムを実践している。
 まず、各学年の授業は、各クラス20名程度の6クラス編成で行っている。これにより授業内での能動的で自発的な学修を促進するとともに、各学修者に、より的確で詳細なフィードバックを提供することを目指す。
 具体的な学修方法では、1〜4年生を対象に、リーディング力とリスニング力(1〜3年生)、さらにライティング基礎力の養成を図った。各クラス1名の教員が指導にあたり、リーディング、リスニングの授業では英語で読んだり聴いたりした情報の正確な理解と、その話題に関するディスカッションやサーキットスピーチを行うことで、「インプット」した知識の内在化を図るとともに、「アウトプット」活動を通した表現力の育成を行った。またライティングでは、系統的な文章構成の理解と、文章作成力の育成に重点を置いた。さらに、作成した英作文を基に、プレゼンテーション原稿を作成し、スライドを用いたプレゼンテーションを行うことで、ライティング力とスピーキング力を統合的に育成することを目指した。

日本語分野
 初年次教育として大学生に必要な力を測定するために、「PROGテスト」を実施した。
 PROGテストは、知識を活用して問題解決する力を測定するリテラシーと、周囲の環境と良い関係を築く力を測定するものである。その結果、リテラシーについて、数的処理や推論、図の読み取りなど、情報を読み解くために必要な(言語以外の)基礎的な能力非言語処理能力、構想力が高く、一方で、語彙、言葉のかかり受けなど、日本語の運用に関する基礎的な能力である言語処理能力が他の能力に比べ、低くなっていることが明らかになった。
 さらに、文部科学省は、読み、書き、話すことができる「コミュニケーションスキル」の他に、多様な情報を適正に判断し、効果的に活用する「情報リテラシー」、情報や知識を複眼的、論理的に分析し表現できる「論理的思考力」、問題を発見し、解決に必要な情報を収集・分析・整理し、その問題を確実に解決できる「問題解決能力」などが大学生にとって必要であるとしている。
 これらのことから、「論理的思考力」「問題解決能力」を涵養するためにも、言語処理能力を向上させることが、必要であると考える。そのために、言語処理能力の向上が必要となろう。また、言語処理能力の向上は、本学のディプロマポリシーにある本学の建学の理念に基づいた「良医」を目指して絶えず自己研鑽を継続できる学生になるために必要な力の養成にもつながると考える。

研究分野及び主要研究テーマ

英語
 研究分野は、医学生対象の英語教育である。平成27年度に本学学生1〜3年生341名を対象とした効果的な動機づけに基づく英語学習促進ための意識調査の結果、「読む」「書く」を核とする最新の医学情報把握や研究活動に耐えうる英語力の伸長が必要であることが示唆された。その結果を踏まえ、昨年度より、アカデミックライティング能力向上を目的に、自己推敲力向上により有効なライティングプログラム構築のための研究を行っている。

日本語
 研究分野は、日本語教育と中世文学である。日本語教育については、日本人学生対象の日本語力向上のための教育研究を行っている。現在、学生の語彙力についての共同研究を実施し、実態の把握と、語彙力を測定するためのテスト開発を行い、大学生の語彙力の客観的な測定を目指す。このテスト開発により、言語処理能力の一部である語彙力の伸長のための方策を考えたい。  中世文学については、西行和歌を中心として研究している。現在、「コーパスを活用したテキスト校訂・解釈の研究」を行っている。具体的には、『西行物語』のコーパスを構築し、これを活用した本文改訂、解釈を目指している。

今年度の方策

英語分野
 昨年度変更した重点的な取り組みをさらに発展させ、英語運用能力を総合的に伸長するプログラムを実践する。

  • 1)良質なインプットのために
     リーディングでは、1・2年生は医療に関する英語学習書、3・4年生は新聞・雑誌記事を用い、英語で書かれた情報を正確に理解することを目指す。読解力向上の一環として、語彙学習にも重点を置く。医学用語については、英文内における使用場面を意識し、効率的な語彙積み上げを図る。リスニングでは、1・2年生は英語学習書を基本に、3年生はニュース映像などを用い、内容理解だけでなく、内容に基づいたディスカッションやディベートなどのアウトプット活動にもつなげる。
  • 2)ライティング基礎力
     1年生はパラグラフライティングの基礎的知識を身につけるとともに、300語程度のまとまった文章を書く力の養成を目指す。2年生から4年生は4〜5パラグラフから成るエッセイライティングにより、テーマに基づいた英文構成の理解と、まとまった文章を書く力の養成を目指す。
  • 3)ライティング応用と発表能力
     2〜4年生を対象に、保健医療関連テーマを扱った文章を読んだ上で、獲得した情報やその分析内容をもとに、400〜500語程度のエッセイを書く力の養成を図る。また、書いたエッセイをもとに、スライドを作成し、4〜5分程度で発表する。指導過程では、「書く」・「話す」力の伸長を目指し、学生が作成した原稿に対し、各担当講師が内容面や文法面だけでなく、プレゼンテーション技法にもフィードバックを提供することで、「発信」力の強化を目指す。
     また、日本医学英語教育学会によれば、近年、医学研究、医療技術開発の国際化により、医師、および医学研究者に、英語による「医学論文の読解力」「研究発表能力」「討議能力」が求められるようになってきている。これに伴い、本学でも、医学教育の国際認証やカリキュラム改編を視野に入れ、英語教育の在り方を検討する。一例として、自然科学・医療専門家との協働によるプログラム開発を検討している。

日本語分野
 平成30年度から本学では、アウトカム基盤型教育のカリキュラムの実施となる。そのため、卒業時に何を身に付けさせたいかということを念頭に置いたコンピテンスについて、各コンピテンシーのパフォーマンスに対応した内容であることを学生に提示しながら実践していくことを目指す。

  • 1)プロフェッショナリズム
     「個人の尊厳を尊重し、相手の感情や社会背景に共感を示すことができる」、「協働学習や生涯学習の精神を保ち、自身の向上に結び付けることができる」というコンピテンシーにふれるため、PROGの実施結果の振り返り、さらに協働学習による日本語力向上のための取り組みを実施する。
  • 2)コミュニケーション能力
     「医療人として多様な人々と円滑な人間関係を築き、医学・医療の現場で適切にコミュニケーションができる」というコンピテンスの基盤として日本語のマナー、文章表現力の向上を目指す。
  • 3)研究マインドの育成
     「基礎医学、臨床医学、および社会医学における研究の意義を正しく理解すること」について、レポートの書き方、学術論文とはどのようなものか、問題解決のための対策や方法論などについて初年時教育として必要な能力を身に付けることを目指す。
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