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産婦人科学1教室
産婦人科学2教室




産婦人科学1
教授下屋 浩一郎
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教授中村 隆文
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特任准教授中井 祐一郎
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講師村田 卓也
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講師村田 晋
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講師石田 剛
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臨床助教松本 桂子
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臨床助教松本 良
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産婦人科学2
教授本郷 淳司
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特任講師香川 幸子
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 産婦人科学は、大きく周産期医学、婦人科腫瘍学、生殖内分泌学そして骨盤再建外科学(urogynecology)の4つのsubspecialtyからなる学問体系をなしており、それぞれの疾患の診断と治療を中心に教育がなされてきた。しかも、これら4つのsubspecialtyは基礎医学、新生児医学、小児科学、病理学、泌尿器科学、外科学、麻酔科学、放射線医学などの様々な関連科と密接に連携しつつ、生命の誕生から女性の一生のライフステージにおける生活の質の向上に大きく貢献する講座として学問的に発展してきている。私たちの教育も生殖に関する基本的な理解から出発して女性の生涯を通して内分泌学、腫瘍学、周産期学を中心にその女性の生涯を総合的にみることができるようにすることを目標としている。
  • 1)ブロック講義
     ブロック名「女性内分泌・妊娠」及び「性腺・生殖器」として第3学年に産婦人科学1教室、産婦人科学2教室、婦人科腫瘍学教室合同で計42時間の講義を行う。ここでは産婦人科学の基本であるヒト生殖現象に加えて胎児、新生児、乳腺の生理と病理、婦人科腫瘍、放射線治療学などの専門の講義をお願いしており、境界・関連領域についても必須事項を広くカバーするようにしている。学生は産婦人科学及び生殖医学について基礎的な知識を習得し、4・5年次の病院での臨床実習及び国家試験等の対応に備える。さらに、第6学年においては集中講義の講義数も以前よりも国家試験の出題割合に応じて駒数を増加させて国家試験対策に望んでいる。
  • 2)その他の講義
     「女性内分泌・妊娠」及び「性腺・生殖器」のブロック講義だけでは講義時間が十分とはいえないので、「症候論」、「内分泌」、「感染症」などの講義枠を活用して重点事項を掘り下げて講義を行っている。
  • 3)臨床実習
     第4・5学年では産婦人科の臨床実習を行う。4〜6人を1グループとして1週間あるいは1+2週間の実習を行っている。実習を指導するポイントは、前年度の講義や自己学習で習得した知識が実地に生きた知識となるように実習の場のあらゆる機会を利用して学習させることにしている。外来で指導医のもとで外来診療の現場を体験し、その中で実際の患者さんと接することで知識を深めるとともに身についたものとすることができると考えている。病棟では回診につき、手術にも手洗いをして立ち会う。分娩の見学ができるように極力配慮している。分娩の現場に立会い、生命の誕生の瞬間とその喜びを体験してもらうことは産婦人科実習において最も重要なことであると考えている。また、実習中に小グループに対して臨床に即した講義及び臨床研修センターでの実習を行い、産婦人科学に対する理解を深めるようにしている。

○自己評価と反省
 講義内容に比べて講義時間数は少ないが、基本的な事項を系統的に整理して分かりやすいように講義計画を立案している。また、生理学、病態論から疾患を深く掘り下げて理解することが重要である。産婦人科学の講義内容は多岐に渡っており、厚生労働省の国家試験出題基準に照らすと時間はいくらあっても足りないと言えるほどである。しかしながら、大講堂における大人数を対象とした講義では内容がどうしても広く浅くなりがちであり、一つひとつのことを学生自らが考えて答えを出すというプロセスを重視するならばもっと少人数で繰り返し教育を行うことが必要である。第5学年の臨床実習中にできる限り小グループに対する教育を行うように務めたが、マンパワーの不足もありまだまだ不十分な点も多かったと思われ、今後さらに改善する必要があると思う
 研究領域は前述のsubspecialtyにそって多岐にわたっている。専門としている周産期医学、生殖内分泌学に加えて婦人科腫瘍学、骨盤再建外科領域においても研究を行っている。
  • 1) 周産期医学関連
      ・流産・早産の病態解析と予防法の開発:早産におけるサイトカイン・酸化ストレスの影響についてヒト臨床検体を用いて解析を行っている。
    • ・合併症妊娠に関する予後の関する検討:大学病院という特性から様々な母体合併症・社会的リスクを有する妊婦を数多く診療しており、合併症妊娠における課題についての検討を行っている。
    • ・双胎間輸血症候群の発症と予知・予後に関する研究:1絨毛性双胎における双胎間輸血症候群に対する胎内治療を行い、その発症機序及び予知に関する検討を行っている。
    • ・人工妊娠中絶などの産婦人科領域における倫理的側面からの検討:社会学、倫理学の専門家と共同してアンケート調査を行い、人工妊娠中絶の問題点について解析している。
    • ・周産期の脳障害の発症機序の解析:動物実験モデルを中心に病態を解析し、発症のメカニズムを解析している。
    • ・妊娠・分娩中の胎盤機能に関する解析:胎児の血中酸素濃度、二酸化炭素濃度に注目して胎盤機能についての病態解析を行っている。
    • ・母体のストレス・ストレス応答反応と性機能との関連に関する検討:妊産婦のストレスレベルに及ぼす様々な因子を解析し、さらに産褥期の性機能との関連を解析している。
    • ・産科手術(主に帝王切開術)に関する臨床的検討:術後癒着に関する臨床的研究を行っている。
    • ・胎児超音波診断に関する研究:胎児超音波外来を行うとともに診断に関する研究を行っている。
  • 2) 生殖内分泌学関連
    • ・女性生殖器におけるサイトカインネットワークに関する検討:子宮頸管・内膜、卵管、腹腔内における様々な病態とサイトカインネットワークとの関連についての検討を行っている。
    • ・女性生殖器における自然免疫系の病態に及ぼす影響に関する検討:子宮頸管・内膜、卵管、腹腔内における様々な病態と自然免疫系との関連についての検討を行っている。
  • 3) 婦人科腫瘍学関連
    • ・遺伝子組み換えマウスを用いて化学療法、放射線療法、漢方療法の有用性や作用機序の解明:動物実験モデルを用いて治療効果に及ぼす影響について検討を行っている。
    • ・遺伝子組み換えを用いて炎症と発癌機構の解析:実験モデルを用いて子宮頸癌の発症の機構について検討を行っている。
    • ・婦人科悪性腫瘍治療後の下肢リンパ浮腫発症の予知、早期発見、治療の臨床研究を行っている。
    • ・前癌及び初期子宮頸癌の妊孕性温存治療の術式工夫と、その後の妊娠アウトカム向上を目指した臨床研究を行っている。
  • 4) 骨盤再建外科学関連
    • ・性器脱の治療法に関する研究:骨盤再建外科外来及び手術症例の蓄積を行い、臨床研究を行っている。

○自己評価と反省
 4つのsubspecialtyすべてにおいて均等に研究を行うほどのマンパワーがないため、とくにいずれかの分野に特化して研究を遂行していく必要が有る。この点においてもマンパワーの拡充が急務である。
 現在、臨床が極めて多忙であり、スタッフの不足により教育、研究などのあらゆる部分で時間的制約が有る。産婦人科学とりわけ周産期医学は生命の誕生という欠かすことのできない医療分野でありながら、昨今のマスコミ等においても取り上げられるようにその激務と医療訴訟の問題などから産婦人科医不足が大きな社会問題となっており、スタッフを充足させることは決して容易ではない。しかしながら、平成18年当時教室の再建を始めた当初のスタッフ2名の体制からは期待される教育・研究にも人員を割くことができつつある体制となった。このように厳しい現状だからこそ教育を通して産婦人科学すばらしさを伝えてさらにスタッフを増やしていくことが重要であると考える。
 〒701-0192 岡山県倉敷市松島577 川崎医科大学 TEL086-462-1111

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