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病理学2教室





教育重点及び概要

病理学教室は病理学1との二講座制である。附属病院の病院病理部および卒前卒後教育については、両講座が協力し、担当している。
 1学年では医学概論、臨床実習気よびリベラルアーツ選択機蔽楼莪緡鼎鮃佑┐襦砲鮹甘している。医学概論では、川崎医科大学の学生であることを強く意識させ、本学の建学理念や医師となるための素養について、学び、また演習を通じて考えさせる。臨床実習気蓮1学期に2日間の旭川荘実習と、2、3学期に午後3日間のワークショップ(グループ内での討論と、グループ発表)を各1回実施する。医の心を体感し、倫理面にも配慮することを学ぶとともに、基礎医学の重要性を再認識し、医師を目指すためのモチベーションを高揚させる良い機会になるよう指導する。
 2学年では「病因と病態」ユニットの約3分の2の講義と実習を担当する。これまで他の基礎医学系ユニットで勉強してきたことを復習するとともに、用語と病態を理解させ、さらに臨床医学に向けた架け橋となるよう指導したい。実習は、顕微鏡実習からパソコンを用いたバーチャルススライド実習を行っており、その特性を生かした教育を行いたい。また、平成29年度より臨床入門も担当する。医学研究への扉も積極的に学生の受け入れを行う。
 3−4学年では、旧来の病理学各論がブロック講義に統合されたため、病態生理を中心に講義を行い、実習については画像診断やマクロ病理との対比も重視する。基礎医学から臨床医学への架け橋になるよう、意識して教育を行いたい。
 4−5学年の臨床実習は、国家試験までに必要な病理学的知識を復習させるとともに、病院・臨床医学のなかで病理が置かれている立場(いわゆる臨床病理・診断病理の重要性)を、病理診断への参加型実習を通じて体験させることが重要である。臨床病理相関の重要性は、具体例を使って特に学ばせたい事項で、病態生理の理解にも繋がると考える。また、将来様々な専門診療科の医師になった際に、病理部門を上手に利用できるような意識付けを行う。具体的には、他診療科との合同カンファレンスにおける病理所見のプレゼンテーションに傾注したい。さらにその中から病理専門医を目指す学生が少しでも出てくることも望みたい。また、病院病理部では医療短期大学臨床検査科の学生も実習するので、他職種との連携についても学ばせたい。
 当教室のもう一つの特徴は、現代医学教育博物館(メディカル・ミュージアム;MM)との深い関わりである。MMは、歴史的なものではなく現在の医学レベルの展示を行っていることで国内外に類をみない施設であり、その展示物のほとんど全てが自作となっている。特に3Fの展示物は病理CPCと、多数のマクロ臓器標本のストックであり、以前より病理学教室が深く関わっている。これも、1学年における見学演習、4−5学年の病院病理部実習における利用を含め、教育の目的で積極的に利用したい。
 学外では、医療短期大学臨床検査科との併任、および兵庫医科大学、産業医科大学からの招請があり、講義や実習等を通じ本学のステータス向上に貢献したい。

研究分野及び研究テーマ

研究は、臨床病理学を基盤とした展開を行っていきたい。当面はこれまで行ってきた研究に主眼を置く。他教室ならびに学外機関との連携も、さらに積極的に行っていきたい。大学院生については、病理専門医を目指す者以外にも、病理関係の仕事で学位を取りたい人には広く受け入れを行う。主体となるのは下記に掲げるような乳腺疾患や婦人科腫瘍、泌尿器系腫瘍などに関する研究ではあるが、われわれが持っている技術や知見を利用していただけるのであれば、研究テーマ(臓器や疾患)についても可能な限りご要望にお応えしたい。

  • ・現在継続中の、主要な研究テーマ(それぞれ倫理承認番号、研究期間を示す)
  • 1)乳がんの増殖能を効率的に計測するための病理学的検討(2072-1、2015年4月〜2019年3月)
  • 2)乳癌の増殖能測定の標準化に関する国際共同研究(2326、2016年3月〜2018年3月)
  • 3)乳癌に対する組織反応を評価するための病理学的研究(2320-1、2015年3月〜2017年3月)
  • 4)癌組織のデジタル画像解析による臨床病理学的研究(2202、2015年10月〜2017年10月)
  • 5)早期乳癌の病理組織像の特徴に関する研究(1789-2、2014年4月〜2018年4月)
  • 6)乳がん発生過程の病理組織学的特徴に関する研究(2526、2016年10月〜2018年10月)
  • 7)乳がんの免疫寛容因子についての免疫組織学的検討(2538、2016年10月〜2018年10月)
  • 8)人工知能による、乳腺疾患に対する病理補助診断の検討(2639、2017年2月〜2019年2月)
  • 9)乳癌の再発・転移巣で出現する付加的遺伝子変異の解明(2695、2017年4月〜2019年4月)
  • 10)上皮性卵巣癌の妊手性温存治療の対象拡大のための非ランダム化検証的試験:病理中央診断(2535、2016年11月〜2018年11月)
  • 11)悪性胸水を有する転移性乳癌患者に対するエリブリンの有効性に関するトランスレ―ショナル研究(2674、2017年4月〜2019年4月)
  • 12)再発乳癌組織の特徴に関する病理組織学的検討(2427、2016年7月〜2018年7月)
  • ・学外の競争的資金獲得状況(平成29年度)
  • 1)科学研究費補助事業 基盤研究C:乳癌発生過程の多様性に関する病理学的アプローチ(平成28〜30年度、課題番号16K08701、研究代表者)
  • 2)科学研究費補助事業 基盤研究C:乳癌の再発・転移巣で出現する付加的遺伝子変異の解明(平成29〜31年度、課題番号17K08750、研究代表者)
  • 3)日本医療研究開発機構(AMED)上皮性卵巣癌の妊孕性温存治療の対象拡大のための非ランダム化検証的試験(16am0101001s0203)研究開発分担者

○自己評価と反省
 教室創立10年が経過し、スタッフ数は未だに十分ではないが、3年連続して後期研修医が入局した。また、3名の客員研究生も継続し登録されているので、引き続き教室の拡充を諮るよう努力したい。研究面については、研究班の分担研究と、乳腺甲状腺外科、産婦人科や泌尿器科、現代医学教育博物館、学外研究機関との協力関係を得て、順調に実施されている。現在のスタッフ数としては論文・書籍執筆の業績も得られている。また、科研費等も順調に取得でき、教室員両名ともに関連学会における役員・委員も勤めている。しかし、大学院生等の研究スタッフが不足しているために、進捗が滞り、論文発表等十分な成果が得られていない面もある。今後さらなる人員の確保に努める。

今年度の方策

教室員をさらに充実させ、大学院生を含め研究に来ていただける環境作りを行いたい。学内外との共同研究に関しては、可能な限り積極的に対応したい。MMに関しては、健康教育博物館の展示更新が終了し、3、4階の展示更新に取り掛かりたい。また、夏のこども体験教室やサイエンスアゴラ等のイベント、中高生の授業・実習協力、についても積極的に活動したい。研究については英語筆頭論文の執筆(各自毎年1編以上)を目指す。後期研修医は、地方会も含めて年度内に学会発表を経験する。さらに日本メディカルイラストレーション学会の事務局担当としても尽力したい。

 〒701-0192 岡山県倉敷市松島577 川崎医科大学 TEL086-462-1111

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