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健康管理学教室




教授高尾 俊弘
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教授鎌田 智有
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准教授藤本 壮八
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講師山中 義之
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1)教育重点
 超高齢社会の到来とともに、がん、脳卒中、心筋梗塞などいわゆる生活習慣病が大きな問題となり、その予防及び早期発見が重要な課題となっている。また最近、がん検診の精度、有効性などについて論議されているところであるが、これらの人を病気に至らしめないための対策が急務である。そのための生活習慣病やがんの診断には臨床領域における幅広い知識が必要なのは言うまでもない。
 一方、大学附属病院をはじめとした大病院において診療科目は臓器別となり、患者さんからみるとどの科を受診すればよいか大変難しくなっている。昨今の総合診療専門医の新設の動きはこれを踏まえたものと言える。他方、現在の医師の傾向としては専門医志向であり、専門外の診療は興味がないか、しようと思っても知識がないのでできないのが現状である。
 健診や人間ドックはほぼ全ての科の基礎的診断知識・技術が必要であることから、全人的医療を志す医師にとって診断技術を磨く絶好の場所である。しかも通常の外来なら、2週間〜1か月後に再診ということになり、人間関係を徐々に形成することもできるが、健診や人間ドックでは普通年1回の受診なので、1回(初診)の診察で十分なコミュニケーションをとる技術も必要である。それゆえ、健診センターでは総合診療で最も大切な医療面接の技術を集中的に学ぶことができる。
 さらに健康管理学教室では予防医学に重点を置いている。そのためには臨床医学の知識の他に疫学、臨床統計、行動変容などを学習する必要がある。特に生活習慣病は日々の偏った生活習慣の重なりにより生じるが、生活習慣を改めるには行動科学的な手法を用いた生活指導をしなければならない。生活指導は医師だけでできるわけではなく、保健師、運動指導士等と共に行うため、コ・メディカルとのチーム医療も学習することになる。これらのことが教育重点となる。
2)教育概要
 健康管理学教室では学生教育として、4年生の予防医学ユニット、地域医療ユニット、腫瘍ユニット及び臨床学習、6年生の集中講義、臨床必修事項演習を担当している。具体的には、公衆衛生と健康の概念、保健統計、医の倫理と患者の人権、医師法と関係法規、診療情報と各種証明書、終末期医療と死の概念、医療の質と安全の確保、地域保健、成人保健と健康増進、母子保健、高齢者保健、学校保健、保健活動と健康増進、腫瘍の疫学と予防、などである。
○自己評価と反省
 大教室における講義という形式をとることが多いため、一方向性の学習になりがちである。また、基礎的知識を講義することに時間をとられ、横断的臨床知識や行動変容に関することを教授する時間がほとんどない。これに関しては教育方法を見直し、なるべく双方向性の教育を目指すと共にコ・メディカルの協力を得て幅広く学習の機会を作りたい。
 現在行っている研究テーマ
  • 1)岡山県対策型胃がん検診におけるヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と胃がんに関する研究
  • 2)胃酸分泌抑制薬が胃粘膜に及ぼす影響に関する後ろ向き観察研究
  • 3)過去5年間における人間ドック発見がんの特徴〜高齢者がんの特徴とそのQOLに関する研究
  • 4)メタボリックシンドロームと特定保健指導の効果に関する研究
  • 5)人間ドックにおける生活習慣とメタボリックデータに関する研究
 今後行う予定の研究テーマは以下の通りである。
  • 1)対策型胃がん検診精度の再考〜対象年齢・検査間隔について
  • 2)胃がん検診で発見されるA型胃炎の頻度とその診断基準について
  • 3)任意型大腸がん検診における大腸CT検査の有用性と問題点
  • 4)運動習慣と健診データとの関連について
  • 5)定期的な運動が体力と健診データに及ぼす前向き研究
  • 6)生活習慣とメンタルヘルスについて
○自己評価と反省
 診療に大部分の時間をとられ、研究に費やす時間がほとんどないのが現状である。その中でも少しずつ研究テーマに取り組んでいきたい。また、関連各教室と共同研究も視野に入れていきたい。
 教育、研究ともに発展させるには人材が必要である。そのためには、活動を認知してもらえるよう努力する。
 教育面では先にも述べたように一方向性の学習から双方向性の学習を目指す。そのためにもスタッフを充実させる努力をしなければならない。また、研修医がローテートできるような魅力的なプログラムを構築する必要がある。また、健診医や人間ドック医をめざす者は多くの臨床経験を積まなければならないので、当教室研修医はできるだけ多くの専門各科をローテーションする必要があり、各科との協力体制を整える。
 研究面では今までに蓄積された多くのデータを生かし、生活習慣病やストレスマネジメントに関連する研究を伸ばしていきたい。また、コ・メディカルの人たちも積極的に学会発表や論文作成ができるような環境を作っていきたい。
 〒701-0192 岡山県倉敷市松島577 川崎医科大学 TEL086-462-1111

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