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総合内科学1教室




総合内科学1
特任教授堀尾 武史
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准教授宮下 修行
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講師山田 治来
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講師阿武 孝敏
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特任講師秋山 真樹
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総合内科学
臨床助教中村 純
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臨床助教入江 慎太郎
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臨床助教重本 亮
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臨床助教福田 直樹
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臨床助教長 泰有
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臨床助教石井 克憲
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臨床助教河原 辰由樹
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臨床助教小山 勝正
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教育重点及び概要

総合内科学教室は、高い専門性を保ちながらも、各種疾患の初期治療とcommon diseasesの診療のできる良き臨床医を養成することを目的に設立されました。総合診療を行うには最適の地である岡山市の川崎医科大学総合医療センターに、教育・診療の拠点を置いています。
 総合診療外来は、講師以上が担当し、レジデント、研修医の教育を行います。スタッフ自身が、common diseasesの診療を習得するために、毎週、専門医による講義が行われます。 総合内科学1教室は、総合診療を行いながら、呼吸器、感染症、糖尿病、腎臓病、神経疾患、膠原病、生活習慣病、循環器などに、高い専門性を持ち、世界へ発信する診療と研究を行っています。
〇自己評価と反省
 教室で育った医師は、総合診療と高い専門性を持つ調和のとれた内科医であると、世間の評価を受けるべく、努力していきたいと思います。

研究分野及び主要研究テーマ
  1. 呼吸器
    • 1)Q熱(猫などのペットから感染するCoxiella burnetii感染症)の病態
      • ① 市中肺炎 約1.4%の頻度であり、非定型肺炎の臨床像と、細菌との混合感染による高齢者細菌性肺炎の臨床像を呈する例がある。
      • ② 慢性下気道感染症の急性増悪 2.5%の頻度で経験され、他の細菌(Haemophilus influenzaeやPseudomonas aeruginosa)との混合感染が多い。
      • ③ 院内肺炎 Q熱による院内肺炎例は、経験されていない。
      • ④ 気管支喘息の感染増悪 喘息発作の6.7%にQ熱が関与していた。
    • 2)病原微生物の抗原性と病原性の解明
       呼吸器感染症の重要な病原微生物である肺炎クラミジアに関し、病原性解明やワクチン開発を最終目標に研究してきた。まず菌体の性状を明らかとする目的で、従来から困難とされてきた菌体の精製を試み、高純度に精製することに成功した。その手法をもとに外膜抗原性を解析し、種特異抗原の決定や吸着因子及び感染中和抗体の特定、祁進泌機構の存在を明らかにした。結果、種特異抗原を標的とした分子生物学的手法など独自の検査法を確立し、本邦における肺炎クラミジア感染症の実態を解明した。さらに呼吸器感染症に関する多施設共同研究に参加し、肺炎クラミジア感染症の臨床像を解明してきた。吸着因子や感染中和抗体の特定は、増殖環の機能解析のみならずワクチン候補タンパクとして注目されている。またマウス感染実験では、精製抗原を使用し炎症に関与するタンパクを同定した。現在は、祁進泌機構を介したエフェクターの同定を行っており、将来的にこれらのエフェクターを標的とした薬剤の開発を目指している。
  2. 腎臓病
     臨床であった疑問を解決するといった手法でより臨床的なテーマで研究を行っている。
    • 腎炎・ネフローゼ;
       糖尿病を伴ったネフローゼ症候群に対するシクロスポリン療法を行っている。一部の症例に対しては有効性が証明されており、さらに症例を積み重ねている段階である。
    • 慢性腎臓病と骨粗鬆症;
       慢性腎臓病の透析期に対する骨粗鬆症治療について確立したものはなく、短期間(1年間)ビスフォスフォネート治療を行った症例について骨代謝マーカーの推移と骨密度の変化について2017年度から2018年度末までに有効性と問題点について学会発表を行い、その後論文の作成を行う。
    • 腎不全における腎性貧血と骨代謝異常;
       長時間作用型のESA製剤はすでにESA必要量を減少させ、鉄利用を促進させることが推察されている。腎性貧血に対する長時間作用型ESAの使用について腎性貧血改善効果と鉄利用に関して2017年度から2018年度末までにデータの蓄積と解析を行い、その利用性と問題点について学会発表と論文の作成を行う。
  3. 片頭痛の食事療法
     女性の片頭痛、なかでも月経関連片頭痛は治療抵抗性であることが多い。植物性エストロゲン様作用を持つ大豆イソフラボンを主成分とする凍結乾燥豆腐(高野豆腐)の連日一定量以上の摂取が女性の片頭痛に有効か否かを検討している。少数例での検討では、全例で片頭痛の発作回数や程度の著明な改善を認めた。今後症例数を増やし、さらに男性症例での検討も予定する。
  4. 糖尿病・代謝・内分泌領域
     糖尿病の治療目標は合併症の発症予防及び進展阻止により、健康な生活の質を維持する事にある。新規の糖尿病治療薬やアドヒアランスを考慮した糖尿病配合薬や週1回内服製剤なども登場し、それぞれの患者に適した治療を行うことが可能となった。インスリン製剤やGLP-1作動薬など注射製剤も新たな製剤が登場し、低血糖をきたさずに安全かつ良好な血糖管理が望まれる。
     我々の研究テーマも、2型糖尿病患者の良質な血糖管理を行っていくことである。チーム医療を積極的にすすめており、医師・コメディカルが連携した生活習慣改善効果も検討中である。2型糖尿病患者に対する薬物療法の有効性と安全性の検討を中心に、臨床研究を行っていく。
     また、内分泌疾患は症例が限られているものの、まれな疾患が含まれていることも多い。総合内科学という科の特異性を活かし、糖尿病のみに限らず内分泌疾患も、きちんと症例報告を行っていく方針である。
    • ・日本の2型糖尿病治療における観察研究
    • ・糖尿病治療に関連した重症低血糖の調査研究
    • ・2型糖尿病患者におけるGA/HbA1c比と血糖変動幅の推移及び膵β細胞機能の検討
    • ・糖尿病患者における肝細胞癌発生の実態把握調査
  5. 循環器
    • 1) 高血圧症における心房細動の一次予防に関する研究
       心エコー検査を施行した高血圧患者約1500例の既存のデータベースをもとに、心房細動の新規発症に関わる因子を検討している。これまでの結果、年齢や左室肥大、左房拡大の他に、CKDの有無が心房細動新規発症に深く関わることを見出した。現在Propensity score matching methodを用いてRA系阻害薬の心房細動発症抑制効果を検討している。
    • 2) 動脈硬化性疾患の発生・進展には血管内皮機能障害が深く関与していることが知られており、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの冠危険因子によって惹起される。
       我々は、虚血性心疾患や下肢閉塞性動脈硬化症患者の病態を、血管内皮機能異常の観点からflow mediated dilation(FMD)やEndoPAT-2000によるreactive hyperemia peripheral arterial tonometry(RH-PAT)検査などの非侵襲的血管内皮機能検査によって評価し、抗動脈硬化作用や抗炎症作用などが期待されている様々な薬剤を投与し、新たな治療法の検討を行うことを臨床研究テーマとして掲げている。

〇自己評価と反省
 総合診療の診療に役立つような臨床研究(インフルエンザの病態と治療、生活習慣病の外来管理など)をすすめていきたい。「論文を書かない医師は臨床ができない」との考えに基づき、臨床研究と診療に励みたい。

将来の改善方策

高い専門性を保ちながらも、各種疾患の初期治療とcommon diseasesの診療のできる良き臨床医の育成を目指すという明確な目標に向かって、教室員一人ひとりと共に歩んでいきたい。
 具体的な目標として、①内科専門医、②各subdivisionの専門医、③学位、④年に2編以上の論文執筆を、必須としたい。

 〒701-0192 岡山県倉敷市松島577 川崎医科大学 TEL086-462-1111

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