構音障害(運動性・機能性)

運動障害性構音障害

脳卒中や頭部外傷、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症など、
神経や筋に生じるさまざまな病変によって話すことに必要な機能が障害されることがあります。
構音障害と名前がついていますが、発音ばかりでなく、
呼吸や発声、共鳴、話すリズムなども障害され、聞き手に判りにくい発話となります。
具体的には、声が小さい、ガラガラ声やかすれ声、鼻声、
ロレツの回らない発音などの症状が混在します。疾患によっては、
話すことばかりでなく知能障害のほか、失語症や食べること、
飲みこむことの障害を合併することがあります。構音障害のみであれば、
聴いて理解する力に問題がないので、五十音表を指差す、
筆談をすることなどで十分にコミュニケーションを取ることが出来ます。
治療に関しては、まず疾患そのものの内科的治療、外科的治療などが優先されますが、
言語聴覚士による訓練を受けることをお勧めします。
言語聴覚士は発話能力の機能回復を図り、意思の疎通を改善するように指導します。

機能性構音障害

耳の聞こえに問題がなく、
ことばを発するために必要な器官(唇や舌など)に異常がないにもかかわらず、
発音がおかしい場合をいいます。
未だ原因の特定や解明はされていないのが現状ですが、以下のことが考えられています。

①発音に必要な器官(唇や舌など)の運動機能の未熟さ
②誤った音と正しい音を弁別する力の遅れ
③ことばのモデルやことばの習得を支える言語環境の問題

そして、発音の誤り方には次のようなものがあります。

①置換:「さかな」→「たかな」のように、
発音されなければならない音「さ」が「た」と別の音に発音される状態をいいます。
②省略:「でんわ」→「えんわ」のように発音されるべき子音が省略されている状態をいいます。
③歪み:正しい音ではないが似ているような音にきこえ、
日本語の音としては表現できない状態をいいます。

ことばの発達には個人差がとても大きいものですが、
4~5歳になると日本語にある音のほとんどが言えるようになります。
また、発音の不明瞭さなどでコミュニケーションに困難をきたす事
(周りからしてきされ心理的ダメージを受ける)もありますので、
この4~5歳が発音訓練の目安とされています。