川崎医療福祉大学 同窓会
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同窓生のみなさまにも、広くご理解をお願いいたします。
平成21年1月18日付山陽新聞に掲載しました。

川崎医療福祉大学は、日本で初めて医療福祉を標榜して1991年に誕生し、社会保障(セーフティネット)を構成する人材を養成する社会的責任を負った大学である。
我が大学では、この度の派遣切りに始まる社会不安を、わが国における「セーフティネットの不備」が露呈したものと捉える。以下は、この種の問題のよりどころとして考えたことを、地方紙に広告として提案した内容であるが、このたびこれを社会全体に訴えることとした。

≪ 川崎医療福祉大学からのメッセージ ≫


川崎医療福祉大学は、充実したセーフティネット構築に向けてひたむきに努力してまいります。このたび金融危機に始まる経済の混乱によって、私たちは多くのことを学びました。

1.規制なき市場競争は、ときに暴走し、しばしば社会を巻き込んだ危機的状況を招きます。

2.市場競争には、一定の規制と健全なセーフティネットが不可欠と考えます。セーフティネットとは、サーカスの空中ブランコの下に張られたネットのようなものです。このネットのおかげで、思い切った演技ができます。社会システムのセーフティネットといえば、もろもろの社会保障制度(年金・医療・福祉など)を意味します。

3.「経済あってのセーフティネット」とか「企業利益あっての社会保障」などと言われてきましたが、むしろ、「セーフティネットあっての経済活動」でなければ、誰も、今後の経済回復を信じることはできないと思います。

4.日本は資源の乏しい国です。それゆえ、外需に頼る政策は大切です。しかし、調和のとれた「持続可能性」を備えていかなければなりません。同時に、一定の安定的な内需が不可欠です。そのためには、得られた利益を、国内で有効かつ活発に循環させることが極めて大切です。

5.国内の循環を確かなものにするには、日々の生活費に、お金を安心して使えるようにすることです。すでに北欧諸国がやっているように、医療・教育・福祉を充実することによって、レベルの高い安定的な内需が実現します。加えて、これからの時代は、一次産業や環境浄化の促進を図ること、さらには、観光・芸術・スポーツ・文化活動などの振興を図ることも、極めて効果的です。安定的な内需に支えられてこそ、外需への努力が大きな成果をもたらすに違いありません。

6.私たちは、すべての人の共生・共存の大切さを学びました。外国から迎えた人たちへの格差・差別を許してはなりません。外国からの人たちが安心して暮らせる仕組みづくりを急がなければなりません。

7.多くの識者が指摘しているように、危機的状況にあることは、しばしば新しい可能性の発見につながるチャンスでもあることを信じたいと思います。
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