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TEACCHとは

TEACCHは、アメリカ、ノースカロライナ州の州立機関であり、個々の自閉症者とその家族にさまざまなサービスを提供するよう、州法で定められた機関です。自閉症の診断・評価、家族への情報提供、さらに本人の成長に伴い学校や地域へのコンサルテーションなどを行う上で、自閉症の当事者を中心に、彼らの独特なニーズが認識され、そのニーズに合わせて、彼らを一貫してサポートする姿勢が貫かれています。TEACCHは、故エリック・ショプラー(Eric Shopler)博士によって1960年代に開始された研究をもとに、1972年に州法に定められ、その後は第2代部長であるゲーリー・メジボフ(Gary Mesibov)博士のリーダーシップの下、実践的に発展し続けてきました。

しかし、アメリカCDCの調査結果では、この42年の間に、自閉症の出現率は10000人に3〜4人というレベルから、今や68人に1人といわれるレベルにまで変化してきました。また自閉症の内訳も、比率的には知的障害を伴わない高機能群の人たちの診断が増加していて、現在では世界的にも自閉症スペクトラム障害という新たな障害概念へと変化してきています。そうした自閉症の変化に合わせて、TEACCHも変化を余儀なくされています。2012年に新部長としてローラ・クリンガー(Laura Klinger)博士が就任され、名称もTEACCH Autism Programと変わりました。大学の一部署としてのDivision TEACCHから、州全体の施策制度を意味するProgramへ、というわけです。

今までのTEACCHの考えはそのままに、さらに研究を重ねていこうという姿勢が加わって、TEACCHに新しい流れが生まれてきています。2005年に佐々木正美を中心に始まった川崎医療福祉大学社会連携センターTEACCH Autism Programも同じです。それまでのTEACCHとの親密な関係をもとに、TEACCH Autism Programとの関係はまさに新しく始まったばかりです。