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南三陸町復興支援活動報告

2012/06/13

チームカワフク

2012年3月1日、私たちは、大学教職員および保護者の皆さまのご支援、ご協力をいただき、宮城県の南三陸町に震災復興支援ボランティアに出発しました。

出発式では、学長から激励のお言葉をいただき、身のひきしまる思いでバスに乗り込みました。6学科20名の学生たちと教職員2名、「チームカワフク」とみんなで名付けたメンバーたちは、微力ながらも南三陸町の復興のために何ができるかを考えながら、19時間におよぶバスでの道中を過ごしました。

バスは3月2日の午前9時に、南三陸町の仮庁舎などがあるアリーナに到着し、その後は観光協会の方(震災の語り部さん)と行動を共にし、震災の被害の状況や復興の現状、生活する人々の様子を、現地をバスで巡回しながら教えていただきました。午後には、津波で店舗を奪われた方々が作り上げた仮設の商店街に案内してもらい、現地の方々が力強く働く姿を見、また、味わい深いお食事をいただいて、自分たちは今、まさに復興のために全力を注ぐ現地に立っているのだと実感したものでした。

仮設の商店街で、語り部さんから、震災当日からの人々の生活状況について詳しく聞くことができました。多くの方が避難所に逃げ、恐怖と悲しみと、そして寒さと空腹をしのぐのに大変な思いをされたそうです。避難から3日後に温かいおにぎりが配られ、口に入れた時のおいしさが忘れられないと、涙ながらに語ってくださいました。子どもを守り、高齢者を守り、悲しいのに悲しんではいられなかった人々の魂の言葉は、私たちの心の底まで響き、ただ涙あふれるまま時に身をゆだねました。

夕方、現地の宿舎に入りました。4日間お世話になった宿舎での初日の夕食時、チームのメンバーで自然と決めごとが生まれました。「南三陸町で支援活動している間、絶対にご飯を残さないようにしようや。食べられることに感謝しようや」。少食の女子には男子が応援し、チームみんなでご飯に感謝して残さない。この決めごとは、チームの絆を深めてくれたのでした。出発からわずか一日、メンバーはすっかり「仲間」になっていました。人が人として息づいていました。学生たちは素晴らしいバイタリティを持っているのです。

3月3日より、4日間の復興支援活動が始まりました。南三陸町の志津川という町の中心部で、津波の被害にあったショッピングセンターなどの瓦礫をかきだす作業が中心でした。南三陸町の復興状況はまだまだ厳しく、町の中心機能もすべて仮設での運営となっている現状でした。

支援活動には日本各地からボランティアスタッフが来ていました。一日に200名を超えるボランティアスタッフが集結し、冬の寒さが厳しい東北の地で、町の復興を祈りながら、汗を流すのです。この活動が、この経験が、学生たちにとって大変貴重な時間になったことは言うまでもありません。

毎日夕食後に宿舎で反省会をしました。チームの一人ひとりがそれぞれの思いを話し、明日に向かうためのディスカッションをし、仲間との絆を深めていったのでした。この経験を通して、学生たちも私たち教員も、自然の畏怖と人間の関わりについて、そして人と人が共に生きることの意味について十分に良く考えられたと思います。

チームカワフク

3月7日、午後、チームカワフクのメンバーを乗せたバスは、大学に帰校しました。副学長をはじめ、教職員の皆さまや学生さんたちが出迎えてくださいました。バスを降りてくるメンバーたちの表情は、穏やかながらも鋭く未来を見つめる目に成長していました。大学関係の皆さまのおかげでこのような貴重な経験ができましたことを、心より感謝いたしております。本当にありがとうございました。

東日本大震災の復興支援は今後もまだまだ必要です。本学の支援活動も継続していく必要があると思われます。今後もボランティアセンターをはじめ関連部署で連携し、大学生にふさわしい支援活動を計画していこうと思います。

東日本で震災にあわれた方々へ、もう一度、幸せを感じて生きていくことのできる街を、一日も早く取り戻していただくために、川崎医療福祉大学の心をお届けしたいと思います。

ボランティアセンター 副センター長
健康体育学科 准教授 西本 哲也