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第5回クリアランスギャップ研究会記念学術集会の開催にあたって

大会長 小野淳一  2010年8月28日(土)、29日(日)、岡山市コンベンションセンターにて第5回クリアランスギャップ研究会記念学術集会をを開催させて頂く事となりました川崎医療福祉大学臨床工学科の小野でございます。
 
 クリアランスギャップは、1997年にアクセス再循環による透析不足で意識障害をきたした患者さんを通じて、誰もが判断することができる指標をとの思いから生まれた新しい透析指標です。当初は、川崎医科大学附属病院内でも難しい計算を使って得られるよく分からない指標だとの認識が強く、普及には時間がかかりました。しかし、VA機能不全による透析不足に起因する掻痒感や心内膜炎をきたした患者さん達を見つけ出すことができたことを契機に一気に臨床現場に広がることができました。その後、クリアランスギャップが、VA機能不全として再循環のみならず実血流量の低下を見つけることができること、さらにはクリアランスギャップを指標にバスキュラーアクセス(VA)管理を行うことで、VAの長期開存が可能であることなどが報告され、このような全国規模の研究会に発展したことは思いがけず、嬉しいことでした。

 しかし、その一方で、クリアランスギャップは様々な要因の影響も受けることが報告され始め、得られた値をどのように解釈し、他の評価方法とどのように組み合わせることが必要かといった疑問が多く生まれるようになりました。
このような背景のもと、前回の第4回クリアランスギャップ研究会では山梨の深澤瑞也先生が「各種アクセス評価法〜わかること、わからないこと〜」といったテーマで開催されました。この研究会では、クリアランスギャップの他に実血流量、アクセス流量、超音波エコー、シャント音、Vascular Access Stenosis detective Pressureなど数多くのアクセス評価方法について発表され、適切なVA管理を実現するためには各評価法をどのように活用していくべきかが議論されました。


 今回、第5回はこのような研究会の流れを継承しつつ、最適なVA管理を行うためには医師、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師、臨床検査技師などの各種の職種がそれぞれの立場でどのようにVAモニタリングを利用していくのか?といった命題を掲げ、「チームで取り組むVA管理〜VAモニタリングをいかに臨床現場で活用するか〜」と題しました。適切なVA管理を行っていく上で各VA評価方法をいかに組み合わせて活用していくかを議論するとともに、もう一度クリアランスギャップの原点に立ち戻り、クリアランスギャップで何がわかり、何が分からないのか?また、得られた値を評価する上でどのような注意点があげられるのかについて、議論していきたいと考えております。

 今回から天野泉会長を初めとした関係各位のご尽力により、日本透析医学会の全国規模学術集会として、また、腎不全看護学会からは透析療法指導看護師の資格ポイントを取得することができました。今後、さらにクリアランスギャップを通じてよりよいVA管理の実現を目指していけるよう鋭意準備を進めています。

 また、会場は岡山駅から歩いて3分といった交通至便の場所で、遠方からでも比較的参加しやすくなっております。また、8月の下旬は残暑の頃ではございますが、会場から徒歩30分程度で、日本三大名園の一つである後楽園や黒漆塗の下見板が特徴的な烏城こと「岡山城」のライトアップなど、一時の涼を得て翌日からの活力につなげていただけるのではないかと考えております。

 最後になりましたが、皆様の活発なご討議を通じて、本研究会が意義のある会になりますことを祈念しますとともに、多数の皆様のご発表・ご参加をスタッフ一同心からお待ちしております。

  2010年4月吉日 

第5回クリアランスギャップ研究会記念学術集会

大会長 小野淳一     

(川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科)

第5回クリアランスギャップ研究会事務局

川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科  
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