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研究報告

 

研究概要

本研究班は、海外渡航者が渡航地で必要な予防接種を受け、安全に渡航できるシステムの構築とMRワクチンの2回接種の有効性・安全性を確認する目的として、平成17年度より多角的な活動を行った。 感染症法で規定された報告症例の検討、海外の長期滞在者、さらにGeo Sentinel(国際旅行医学会及び米国CDCによる旅行・熱帯医学の世界的サーベイランス・ネットワーク)の検討により、ワクチンで予防できる疾患に、邦人が海外で数多く罹患していることが判明した。また、渡航国別の感染リスクが判明したため、渡航地別により正確な情報提供が可能になった。海外長期滞在者、海外派遣企業、学生など複数の調査結果から、JICAなどの一部集団を除いて日本人渡航者は、米国諸国に比べて渡航者用ワクチンを十分に接種しておらず、この原因は渡航者に十分に情報が届いていないことが主要な原因であることが判明した。渡航者は、インターネットやパンフレットから情報を得ており、旅行業者を含めて最新情報を効率的に継続的に渡航者に伝えるシステムの構築が必要と考えられる。また、腸チフスワクチンや髄膜炎菌ワクチンなど未承認ワクチンは認知度も低くほとんど接種されていないため、これらのワクチンを安心して容易に接種できる環境を整える必要があると考えられる。各種渡航者用ワクチンの抗体持続期間について検討した結果、概ね10年以上効果が持続することが判明した。研究班では、未承認ワクチン(腸チフスワクチン、髄膜炎菌ワクチン)とMRワクチンの2回接種の有効性と安全性を検討する臨床研究を継続している。腸チフスワクチン、髄膜炎菌ワクチンについては、研究班で個人輸入して臨床研究を行っているが、輸送中の温度調整など管理面での問題点が明らかとなった。また、研究班では未承認ワクチン接種事故に対する補償制度の構築を模索した。

主任研究者:尾内一信 川崎医科大学小児科学2講座

報告書一覧

本研究会での活動内容は、以下のとおり報告書として発行しています。 ご希望の方は、本研究会までご連絡ください。 ※ 下記の報告書タイトルは、各報告書の目次ページにリンクしていますので、クリックしてご覧下さい。)  
  No. 発行年月 報告書タイトル 備考
  001 2006年4月 平成17年度総括・分担研究報告書(H17-新興-一般-027)   
  002 2007年4月 平成18年度総括・分担研究報告書(H17-新興-一般-027)   
  003 2008年4月 平成19年度総括・分担研究報告書(H17-新興-一般-027)   
  004 2008年4月 研究報告書(総括)