川崎医科大学 下屋 浩一郎
(平成23年度 受賞者)

川崎医学・医療福祉学振興会助成に感謝して〜近況報告〜

 このたびは、平成23年度(財)川崎医学・医療福祉学振興会「教育研究機関及び地域社会との連携・交流事業」助成を受賞し、第29回日本産婦人科感染症研究会のサポートとして活用させて頂きました。この場をお借りしまして選考委員の先生方および関係者の方々に厚く御礼申し上げます。本研究会は第一回を本学産婦人科教室の高瀬善次郎先生が開催され、それ以来の岡山での開催を私どもの教室でお世話させていただきました。平成23年6月4日(土)に倉敷市芸文館において約150名の産婦人科医・助産師・学生の参加を集めて開催致しました。「周産期と感染症」をメインテーマに特別講演、セミナーあわせて6つの講演と49演題もの一般演題の発表があり、非常に活発な討議がなされました。本研究会を開催することによって産婦人科とくに周産期領域における感染症の重要性を広く啓蒙し、様々な新知見を共有することによって本領域での研究の更なる発展が期待できました。また、岡山県の周産期医療に携わる関係者の方々とともに周産期領域における感染症の知見を共有することができ、岡山県の周産期医療の向上に寄与し、さらに関係者の連携を深めることができました。学会・研究会の経済的運営が厳しい状況の中で川崎医学・医療福祉学振興会「教育研究機関及び地域社会との連携・交流事業」助成には深く感謝致しております。
 私も川崎医科大学に着任致しまして5年が経過致しました。着任当初は、教育・診療が手一杯と言う感じでなかなか研究にまで力を傾けることができずにおりました。最近ようやくスタッフが充実してきまして研究にも力を注ぐことができるようになって参りました。研究内容として、ヒト生殖領域とりわけ妊娠と免疫との関連についてサイトカイン・ケモカイン・酸化ストレスを中心にヒト臨床検体を用いて解析しております。また、内分泌ストレスマーカーを用いて妊孕現象との関連について研究しています。子宮筋層に子宮内感染においてHNEが発現し、子宮収縮を誘導することを見出しました(Gynecol Obstet Invest. in press)。また、妊娠中のストレスマーカーの推移が母体の抑鬱状態と関連することを見出しました(J Obstet Gynaecol Res. 2011 in press)。今後はさらに川崎医科大学の基礎系の先生方にもご指導頂き、共同研究を進めて基礎研究の領域にも発展させて行ければと夢を膨らませております。


[平成23年7月28日掲載]