川崎医療福祉大学 小田桐 早苗
(平成24年度 受賞者)

米国ノースカロライナ州シャーロットTEACCHセンターでの研修を終えて

 この度は平成24年度公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会国際教育・研究交流(派遣)助成を賜りたいへん光栄に存じます。関係の方々に深く感謝申し上げます。私は、本助成を賜り、TEACCHセンターにて研修を受けてまいりました。
 私が研修を受けましたTEACCH Autismプログラムとは、米国ノースカロライナ大学にて開発・発展してきた自閉症児・者とその家族のための包括的支援プログラムのことをいいます。ノースカロライナ州では、自閉症児・者へのサポート体制としてTEACCHセンターでの診断およびセッションを州の支援体制として取り組んでいます。
 私は、この研修において自閉症児・者の方々への支援を組み立てるためのアセスメントの仕方、支援の組み立て、家族との協働のあり方について学ぶことを目標にしておりました。研修では、診断・評価・告知の場面への参加、コンサルテーションへの参加、個別セッション、グループセッションへ参加させていただき、多くの自閉症児・者とその家族の方との時間を過ごさせていただきました。その中で、診断・評価の丁寧さとご本人、ご家族への情報共有の丁寧さに感動いたしました。自閉症の方々の地域生活における自立を目標とし、その実現のためには、その支援のスタートを丁寧に行うことが、家族との長期的なパートナーシップの実現に繋がっているのだと改めて実感いたしました。また、具体的なケースに研修の期間、関わらせていただいたことで、表面化している問題だけでなく、その背景にある環境へどのようにアプローチするのかなど具体的に学ぶことができました。問題行動への支援、コミュニケーション支援、ソーシャルスキル支援、アカデミックスキル支援などセッション内容の幅広さと、自閉症の方が分かり自分でできるようになるための評価と具体的な工夫を実際に見て、実施することで、より深く学ぶことができました。
 帰国後は、大学院生との講義の中で、研修での学びを共有しディスカッションを行いました。自閉症児・者への支援に関心のある学生と、今後も多くの学びを共有してまいりたいと思います。
 最後にこの研修を行う中で多くの方々にご協力をいただきました。心からお礼を申し上げます。


[平成25年8月7日掲載]