川崎医科大学 仁科 惣治
(平成28年度 受賞者)

日本肝臓学会 中国地区市民公開講座を終えて

 この度は公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会 地域社会との連携・交流事業助成を賜り、誠に有難うございました。選考委員会の先生方および関係者の方々に深謝致します。

 2016年7月31日(日)川崎医科大学 現代医学教育博物館において、川崎医科大学 肝胆膵内科学教室の主管にて、平成28年度 日本肝臓学会 中国地区市民公開講座が行われました。
 本講座は3つのテーマについて講演が行われました。

(1)「新しいC型肝炎の治療について」(川崎医科大学 肝胆膵内科学 仁科惣治 講師);
ここでは、肝臓がんの原因の大半を占めるC型肝炎に対する最新の治療(インターフェロンフリーの経口抗ウイルス剤)に関する情報として、比較的安全な上に治療効果が非常に高いということを説明し、積極的なC型肝炎治療を安心して受けられるような啓発的な講演内容でした。

(2)「肝硬変治療の進歩」(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 高木章乃夫 准教授);
ここでは、肝硬変は黄疸・腹水・食道静脈瘤等の様々な合併症が出現するメカニズムが詳細に説明され、それぞれに対する有効な治療法の話もありました。また、非代償性肝硬変に対する肝移植の実情についてのお話もあり、様々な悩みを抱える肝硬変患者に対する道標になったのではないかと思います。

(3)「知って得する!肝がん診療の最前線」(川崎医科大学 肝胆膵内科学 富山恭行 講師);
ここでは、肝臓がんに対する従来の治療法(肝切除術、ラジオ波焼灼療法、経カテーテル的肝動脈塞栓術、動注化学療法、分子標的治療薬)についての話のみならず、放射線療法も進行肝がん治療における選択肢となり得るとの話もありました。

 以上の講演を行うことにより、現在のトピックスである肝疾患に対する最新の情報を幅広く市民の方々に発信することにより啓蒙活動を行うことができました。本講座により、地域住民の肝疾患の手助けになることを切に祈っております。



[平成28年11月29日掲載]