学会報告記

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泌尿器画像診断・治療技術研究会2023 児嶋

泌尿器画像診断・治療技術研究会2023は、泌尿器疾患の診断と治療に関する最新の知見と革新的な技術を共有する重要な学会です。専門家や研究者が集まり、幅広いテーマについて活発な議論が行われました。

AIを活用した画像解析には特に多くのセッションが充てられました。深層学習と機械学習の進化により、より正確で迅速な診断が可能になりました。データベースの充実と大規模なデータセットの利用により、AIの精度が向上していることが示されました。

診療現場への実践的な展望についても多くのディスカッションが行われました。技術の進化により、より早期の診断と個別化された治療が実現できるとの期待が高まっています。

今回、泌尿器の画像診断と治療における未来への展望と可能性が示されました。継続的な研究と協力が重要であり、泌尿器領域の医療の向上に向けて専門家たちの取り組みが続けられることを感じました。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授と福倉特任教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

第36回日本腹部放射線学会 丸久 拓真

2023年6月9、10日に宮城県仙台市で開催された第36回日本腹部放射線学会に参加させていただきましたのでご報告いたします。

日本腹部放射線学会は腹部領域を専門とする多くの放射線科医が参加し、病理所見と画像診断を詳細に対比して如何に病理診断に迫れるか、さらには病変全体や身体全体の画像を俯瞰できるかを目標に活発な議論が交わされます。

コロナ感染も落ち着いていることが期待され、現地開催であるとともに久しぶりに懇親会やイベントが用意されていました。センダイガールズプロレスリングイベント、テニス大会、サッカー大会などがあり多くの先生方との交流を深めることができました。

 私もポスター発表にてMulticystic Mesotheliomaの1例を発表させていただきました。今回が初めての参加であり、緊張はしましたがとても良い経験になりました。本大会で学んだ知識をより深めていき、今後の臨床に生かしていきたいと思います。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授と福倉特任教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

第52回日本IVR学会総会 横山

今回、第52回日本IVR学会総会に参加させていただきましたのでご報告します。
高知県立県民文化ホール及びザ クラウンパレス新阪急高知を会場に、2023年5月18日から20日の間、ハイブリッド形式で行われました。今年のテーマは「未来へとつづくIVR -Sustainable Development of Interventional Radiology-」で未来のIVRへとつながるプログラムが発表されました。我々の施設からは一般演題(口演)基礎実験が1題、ポスター発表が1題の計2演題が採択され、山本准教授をはじめ計5名での参加となりました。

今回のIVR学会総会は、私が今年放射線診断学に入局してから初めての参加でした。参加者として多くの演題を聞くことができ、大変有意義な時間となりました。教育セミナーも設けられており、IVRの基本となるガイディングシースやガイディングカテーテル、マイクロカテーテルの種類、血管塞栓術で使われるゼラチンスポンジ、金属コイルについて学ぶことができました。展示物では、IVRのシミュレーショントレーナーやVRでのシミュレーション体験、CVポートシミュレーションでは模型を使用し、エコーガイド下での穿刺、カテーテル挿入手技まで体験でき、入局して日が浅い私でも、多くの知識を得ることができました。また、各演題を聞く中で、各疾患や患者の血管走行によってシース、カテーテル、塞栓物質の選択が重要であることを学び、手技を行う前の読影も重要であることを改めて実感しました。今回のIVR学会総会で聞いた演題の中には、一度聞いただけでは理解しにくい難しい内容もあったため、オンデマンド配信でも知識を習得し、今後のIVRに役立てていきたいと思います。
最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ、医局の先生方に深く感謝申し上げます。



 

RSNA2022報告記 前場 淑香 

今回、第108北米放射線学会(The Radiological Society of North America; RSNA 2022)に参加させていただきましたのでご報告します。

米国イリノイ州シカゴ市のマコーミックプレイスを会場に、2022年11月27日~12月1日の間、バーチャルミーティングとのハイブリッド形式で行われました。今年のテーマは「Empowering Patients and Partners in Care」で放射線医学の最先端の知識と技術が発表されました。我々の施設からは口演発表であるScientific Sessionsが1題、Education Exhibitが4題、Scientific Posterが2題の計7演題が採択され玉田教授、福倉特任教授、山本准教授をはじめ計5名での参加となりました。

RSNAでは世界の放射線医学に関する最新研究や機器のデモンストレーションが行われ、今年度の来場者数は約3万4千人、展示社数は690社でした。放射線医学の領域で世界最大規模の学会です。

私は今回Education Exhibitで“ Imaging of small bowel tumors: What radiologists should know”を発表しました。今回が初めての参加であり、その規模に圧倒されましたが、努力が報われ、大きな場で成果を出すことができ達成感を感じることもできました。発表に至るまでには当教室の先生方のご指導はもちろんですが、他科の先生や技師さんの多大な協力により完成することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。今後もこのような大きな場で成果を発表できるよう、引き続き精進してまいります。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授と福倉特任教授をはじめ、医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

第82回日本医学放射線学会総会報告記 鍵岡 秀樹

本学会は2023年4月13日(木)から16日(日)の4日間、前年と同様に神奈川県のパシフィコ横浜にて開催されました。今回は私も参加させていただきましたのでご報告いたします。
前年と違い、今年はコロナウイルスの感染対策が緩和されたため、最小限の感染対策は行いつつ開催されました。その為、全国の放射線科医師が集まり、最新の研究結果や教育講演、放射線医学の最新技術など様々な興味深い内容の演題が発表されていました。私事ですが今回が初めての学会参加であり、本学会がこれほど大規模なものとは思っておらず、演題数の多さや、様々な機器展示に圧倒され、自分が興味あるものに参加しようとすると4日間では時間が足りませんでした。
近年では放射線医療におけるAIの介入が大きくなっており、画像診断においても非常に有用な技術で、診断の見落としを防ぐことや、患者に最適な線量を設定してくれるなど、私たち放射線科医には必要不可欠のものになってきています。その為、AIに関連した演題も徐々に増えてきており、今後のAIの技術向上には興味が尽きません。
放射線診断領域の教育講演では様々な領域での診断に必要な知識を学ぶことができ、非常に有意義なものとなりました。スケジュールの都合で、すべてを現地で視聴できることはできませんが、興味のある分野はオンラインで視聴し、知識を習得したいと思います。講演を聞けば聞くほど自分の知識が足りていないことを痛感し、今後の放射線医学の知識習得のモチベーションが上がりました。
最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授と福倉特任教授をはじめ、医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

第137回日本医学放射線学会 中国・四国地方会 学会報告記 佐藤

第137回日本医学放射線学会 中国・四国地方会 学会報告記 佐藤
本学会は2022年12月3日(土)、4日(日)の2日間、徳島大学医学部大塚講堂にて、徳島大学
病院放射線科医学教室の原田雅史先生を当番世話人として開催されました。今回私も参加
させていただきましたのでご報告いたします。
新型コロナウイルス感染症が再流行を見せ、開催が懸念される中、本学会は感染対策を徹
底し無事に行われる運びとなりました。前回までのハイブリッド形式ではなく、今回は現
地開催のみでした。その影響もあってか、参加人数自体はやや少なかったですが、何より
現地特有の空気感や討論を目の当たりにすることができ、大変勉強になりました。私は入
局させていただいてから初めての学会発表の場であり、発表自体はとても緊張しましたが
、全65演題はどれも興味深い症例で、貴重な経験となりました。当院からは3演題を発表
いたしました。
私は、【膵リンパ上皮嚢胞の1例】を発表させていただきました。膵リンパ上皮嚢胞は膵
臓に発生する良性嚢胞性病変であり、画像で診断することで不必要な手術を避け、患者さ
んへの侵襲を減らすことができます。膵臓に発生する腫瘍性病変は多岐にわたりますが、
画像診断を用いた良悪性の区別を中心とした鑑別や、文献的考察を交えながら発表いたし
ました。普段、なかなか目にしない疾患であり、類似疾患との鑑別に苦慮しましたが、指
導医の先生方をはじめとして多くの先生方に支えていただきながら無事発表を終えること
ができました。
今回の地方会は、学会発表の場であることもあり、普段よく目にするようなcommonな症
例よりも、やや珍しい特殊な症例の発表が多かったように思います。画像診断部門では中
枢神経・頭頚部、胸部、腹部、骨軟部、泌尿器や婦人科の発表があり、治療と核医学、そ
してIVR(Interventional Radiology)の発表もありました。どれも大変勉強になり、今後の読
影や治療に役立つものばかりでした。今後もいろいろな分野に興味を持ちつつ、自分の力
を高めていきます。
最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ、医局の
先生方に深く感謝申し上げます。


 

第81回日本放射線学会総会報告記 丸久 拓真

第81回日本放射線学会総会報告記 丸久 拓真

本学会は2022年4月14日(木)から17日(日)の4日間、パシフィコ横浜にて開催されました。今回私も参加させていただきましたのでご報告いたします。

新型コロナウイルス感染症の発生により現地開催が困難な中、本学会は感染対策を徹底することで行われました。現地開催は画像診断の知識を深めるだけでなく、その場の雰囲気を味わえることや多くの先生方の考え方や最新の情報を学べます。これから放射線科医として歩んでいくモチベーションを上げることもでき、とても素晴らしい経験となります。

日常診療で目にする機会が多い疾患から稀な疾患まで幅広く講演を聞くことができ、大変勉強になりました。特に今後の読影管理加算3に関わってくる人工知能を用いた画像診断補助には大変興味を持てました。肋骨骨折や肺の結節などを指摘でき、読影時間の短縮にも大いに役立つと考えられます。

また、シーメンスヘルスケアのブースにはフォトンカウンティングCTが展示されており、画像コントラストや空間分解能の向上、放射線被ばく量の低減など、フォトンカウンティングCTの利点を学ぶことができました。今後、フォトンカウンティングCTが活用されることで、より詳細な画像診断が可能になるため、期待が高まります。今後さらなる発展を遂げるはずなので、これからも最新情報を取り入れていきたいと思います。

私自身初めての学会参加でありましたが、これを通じて新たにやりたいことを見つけることができ、自分の知識不足を痛感するとともに、意欲をさらに向上させることができました。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ、医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

第134回日本医学放射線学会 中国・四国地方会 学会報告記 伊藤

 第134回日本医学放射線学会 中国・四国地方会に参加させて頂いたので、ご報告致します。




 本学会は2021年6月25日(金)・6月26日(土)の2日間、山口市産業交流拠点施設KDDI維新ホールとWebでのライブ配信によるハイブリッド開催にて行われました。2020年は、多くの医療従事者が集まる学会が中止や延期に追い込まれました。まだ新型コロナウイルスの収束が見通せない中で、多人数が集まる学会は、依然として厳しい環境にあります。しかしそれは、貴重な症例発表の場や画像診断の知識を深める機会を失うことでもあります。新型コロナウイルス(COVID-19)が感染を広げている中、3密を避けるという基本防止策が求められました。そのため、本学会は感染リスクを軽減させるための工夫が多く施されていました。具体的には、演者・参加者ともにweb参加の推奨、現地参加の上限設定、発表者席のアクリル板の設置などで、新しい学会様式を経験することができました。

 今回の学会は自分が医局員となってから初めての学会でした。演者としての症例発表、また参加者として他の演題を聞くことができ、大変有意義な時間となりました。教育セミナーや一般演題の中で、研修医・若手セッションも設けられており、入局して日が浅い私でも、多くの知識を得ることができたと思います。
 私は「膀胱の炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の一例」という演題で発表させて頂きました。スライド作成や文献的考察など、一つの疾患に対して、真剣に向き合うことができたと思います。私が発表した泌尿器科領域は、他の領域と比べて、診断に関わる画像検査が多数あり、検査法自体も複雑なことが多いです。造影CTのみで診断できることは少なく、造影MRIなど複数の検査法を活用して、病巣の特徴を推測し、鑑別診断を絞る必要があります。病変が存在する膀胱の解剖学的知識から、各シークエンスでの信号強度の違い、そしてその信号強度はどのような組織像を反映しているのか、発表準備をするなかで多くの疑問点が挙がりました。そんな画像所見の理解のため、画像と病理の対比が疾患をイメージする大きな手助けとなりました。そして画像診断の根拠となる画像所見が病理のいかなる特徴を反映したものなのか理解し、それを分かりやすく説明することで、その疾患を知らない方に、より具体的にイメージして頂けることと思います。常に両者の理解に努めることを大切にし、今後の症例発表に活かせればと思います。

 最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

第105回北米放射線学会報告記 八十川和哉

第105回北米放射線学会(The Radiological Society of North America; RSNA)に参加させていだだきましたのでご報告します。

RSNAは、毎年約5万人以上が参加する世界最大の放射線医学会で、2019年12月1日(日)から12月6日(金)までの6日間にわたり例年通りAmerica、Illinois州Chicagoで開催されました。学会会場であるMcCormick Placeは、ミシガン湖沿岸に位置するウエスト・ビルディング、サウス・ビルディング、ノース・ビルディング、レイクサイドセンターの4つの建物からなるアメリカ最大のコンベンションセンターです。今年のテーマは「See possibilities together」で放射線医学の最先端の知識と技術が発表され、Scientific Paperが1662題、Education Exhibitは1905題,Scientific Posterは904題が採択されていました。そのうち我々の施設からは口演発表であるScientific Paperが3題、Education Exhibitが5題、Scientific Posterが1題の計9演題が採択され玉田教授、山本准教授をはじめ計6名での参加となりました。

その中でも注目を集めていたものとして、今年からAI関連の企業を集めたAI Showcaseとして専用のエリアが設けられ、AIやMachine Learning(機械学習)、Deep Learning(深層学習)による診断や撮影支援に関係したセッションでした。また、Radiomicsという分野は人間が視覚的に識別できない大量の医用画像から抽出した高次元の定量的な特徴を用いて網羅的な解析を行い、病理診断や分子遺伝子情報、治療効果や予後予測などと結びつけようとする分野で、Deep LearningやAIが得意とする分野のひとつであり、IT技術が医療を大きく変えようとしていると感じました。

RSNAは最先端の研究発表ももちろんですが、教育発表やCase of the Day(毎日領域別に複数の画像クイズが出題)など臨床に直結する知識の整理やupdateも含めとても勉強になり、今後の臨床に生かしていきたいと思います。

最後になりましたがこの様な機会を与えてくださいました、玉田教授、山本准教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

ミッドサマーセミナー2019 外園 英光

2019年7月20日、21日に神戸で開催されたミッドサマーセミナー2019に参加させていただきましたのでご報告いたします。今回は「令和時代の放射線医学 NEXT」というテーマで開催されました。ミッドサマーセミナーは放射線診断・治療に関する基本的な内容の講演も多く含まれており、専門医を目指す放射線科医にとって大変勉強になるプログラム構成となっています。
本セミナーの1日目には当教室に所属する神吉講師が「膵癌の画像診断」というテーマで口演しました。本セミナーでは関節のMRI画像や変性疾患における頭部MRI所見、小児領域の脳神経疾患など、幅広く勉強することができました。今回のセミナーで学んだ知識をより深めていき、今後の臨床や放射線科診断専門医試験に生かしていきたいと思います。

最後になりましたが、今回このような機会を与えてくださった玉田教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

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