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第105回北米放射線学会報告記 八十川和哉

第105回北米放射線学会(The Radiological Society of North America; RSNA)に参加させていだだきましたのでご報告します。

RSNAは、毎年約5万人以上が参加する世界最大の放射線医学会で、2019年12月1日(日)から12月6日(金)までの6日間にわたり例年通りAmerica、Illinois州Chicagoで開催されました。学会会場であるMcCormick Placeは、ミシガン湖沿岸に位置するウエスト・ビルディング、サウス・ビルディング、ノース・ビルディング、レイクサイドセンターの4つの建物からなるアメリカ最大のコンベンションセンターです。今年のテーマは「See possibilities together」で放射線医学の最先端の知識と技術が発表され、Scientific Paperが1662題、Education Exhibitは1905題,Scientific Posterは904題が採択されていました。そのうち我々の施設からは口演発表であるScientific Paperが3題、Education Exhibitが5題、Scientific Posterが1題の計9演題が採択され玉田教授、山本准教授をはじめ計6名での参加となりました。

その中でも注目を集めていたものとして、今年からAI関連の企業を集めたAI Showcaseとして専用のエリアが設けられ、AIやMachine Learning(機械学習)、Deep Learning(深層学習)による診断や撮影支援に関係したセッションでした。また、Radiomicsという分野は人間が視覚的に識別できない大量の医用画像から抽出した高次元の定量的な特徴を用いて網羅的な解析を行い、病理診断や分子遺伝子情報、治療効果や予後予測などと結びつけようとする分野で、Deep LearningやAIが得意とする分野のひとつであり、IT技術が医療を大きく変えようとしていると感じました。

RSNAは最先端の研究発表ももちろんですが、教育発表やCase of the Day(毎日領域別に複数の画像クイズが出題)など臨床に直結する知識の整理やupdateも含めとても勉強になり、今後の臨床に生かしていきたいと思います。

最後になりましたがこの様な機会を与えてくださいました、玉田教授、山本准教授をはじめ医局の先生方に深く感謝申し上げます。


 

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