川崎医科大学・生理学2教室 

電気けいれん療法はなぜ効果があるのかー細胞内カルシウムシグナル系との関係ー


電気けいれん療法(ECT)は主に薬剤抵抗性の気分障害や統合失調症、あるいは身体的緊急性の高い精神状態などに対してすでに多くの施設で実施されているが、その作用機序は未だよく分かっていない。本研究では細胞内Ca2+シグナルとの関係からECTの作用機序を明らかにしようとするものであり、特に、リアノジン受容体やイノシトール-三リン酸受容体などの細胞内のCa2+濃度調節系や、カルモデュリンなどのカルシウム結合タンパク質の変化に焦点をあてて動物モデルを用いた研究を行う。本研究成果は、ECTが有効である気分障害や統合失調症などにおける共通の病態生理解明、ECTの適応疾患拡大、より効果的なECTや新薬の開発などに結びつくものである。